私の名前を呼んでくれる人なら
別にあなたじゃなくても良かったの
勘違いしないで 優しさだけが取り柄のあなた
優しさが消えたら ただのよく似た誰かの中のひとり
愛していなかったわけではないけれど
思い返しても胸が痛むわけでもないわ
奇跡なんて言葉に縋ってみたけど
今じゃ犬に噛まれたような偶然だったと
笑い飛ばしてみるの
「好きよ 大好き
死んでもいいくらい」
あの気持ちがこんなにもあっけなく
消えていくなら
私は本当にあなたを愛してたかしら
今じゃ顔も思い出せないのよ
私の名前を呼んで
頭を撫でて 強く強く抱きしめて
ずっとそばにいて 好きだよと笑って
そんな誰かが欲しかっただけよ
それがあなたじゃなくっても
別に良かったんだって
気づいたら今になって
やっと やっと
あなたのことを許せそうなの
夢見た未来図に必要なのは
どうやらあなたじゃなくってもいいみたい
優しい人が好きだから 優しいあなたが好きだった
さよならを告げられたあの日 泣き喚いたあの日
きっとあなた 私の中で死んだのね
全部全部 注いで愛したつもりでも
足りないものを人は縁(えにし)だとか言うのでしょう
どうしようもないくらいの熱情も
燃え尽きればただの灰で
きっと私の恋心 あの日死んだのね
「好きよ 大好き
他には何もいらない
その手と唇がいつまでも私のものになるというなら」
私を好きなあなたが好きだっただけだと
痛みが消えた胸で思うのよ
私の名前を呼んで
頭を撫でて 強く強く抱きしめて
ずっとそばにいて 好きだよと笑って
そんな誰かが欲しかっただけよ
私から離れたあなたはただのひと
結局 人間嫌われな私だった
あなたもただの人間だった
それに気づいたら今になって
やっとやっと
あなたのことを許せそうなの
やっと
やっと
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