あなたへ (1/1)
夏の午後 生ぬるい風が
憂鬱を連れてやって来る
置き去りにした本音が
つけて来ているような気がしてた
何度繰り返しても
わからなかった
あの歌の意味が
恨みもないくせに
わたしにしがみつく
呪いのように
理解できなかった事をひとつ求めるたびに
変わるわたし、巻き戻して
この瞳に二度と光 さすまいと
濁るわたし、道連れにして
一人部屋 窓の風が
孤独を連れてやって来る
おざなりにした 現実に
引きずられるような気がしてた
何度こぼしても
伝わりはしない
この涙の意味が
救いもないくせに
わたしにすがりつく
祈りのように
失ったものがまだあると願って
逃げるわたし、進まないで
この瞳に二度と光 さすまいと
混ざるわたし、忘れないで
あなたたった一人が
消えただけなのに
わたしの世界が
灰になっていく
煙にのまれ
音に轢かれた
あの日の思いが
余計苦しいの
何度飲み込んでも
終わりを告げる
この錠剤の価値が
未来もないくせに
わたしをなぐさめる
狂わせるように
理解できなかった事をひとつ求めるたびに
変わるわたし、巻き戻して
この瞳に二度と光 さすまいと
濁るわたし、道連れにして
失ったものがまだあると願って
逃げるわたし、進まないで
この瞳に二度と光 さすまいと
混ざるわたし、忘れないで
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