A

涙が朝の温度で 目を覚ます
時計は午前6時を指す
昨日まで私だった少女が
晴れた空を飛んでいる

A

私のために笑っていてくれた
少女、ねえ どこまでも行って
昨日まであなたを封じ込め
傷つけた私の代わりに

B

生まれ変わることは
決して幸せではなくて
七日間で世界を流して
初めて芽ばえるいのち、みたい

S

消えてしまう!
私に呼びかけた全てのものたち
白い器、並んだカトラリー
旅立ちを待つ部屋

A

「柱に傷をつける
いつか私が 私とさよならできるように」
あの少女が帰ることはもう……
遺言のように、空が晴れている

B

明日も笑うために
擦り傷みたいな約束をする
浮かすような微熱と痛みで
私を今日から連れて、いって

S

灼いてしまえ
手放せないまま忘れゆく横顔、
呼び交わした名前の色彩を!
柔らかな陽がさす一一一

C

初めて花に触れたとき
流れたなみだと無言の時
きっと誰も覚えていないのでしょう
いや誰か覚えているから 続くのでしょう

A(Outlo.)

涙が朝の温度で 目を覚ます
時計はまだ6時を指す
昨日まで私だった少女が
すぐ側で微笑んでいた

~~~

なみだがあさのおんどで めをさます
とけいはごぜんろくじを さす
きのうまで わたしだったしょうじょが
はれたそらをとんでいる

わたしのためにわらっていてくれた
しょうじょ ねえ どこまでも いって
きのうまで あなたをふうじこめきずつけた
わたしのかわりに

うまれかわることは
け(っ)して しあわせではなくて
なのかかんでせかいをながして
はじめてめばえるいのち みたい

きえてしまう
わたしによびかけた ものすべて
しろいうつわ
ならんだかとらりー たびだちをまつへや

はしらにきずをつける いつかわたしが
わたしとさよならできるように
あのしょうじょがかえることはもう
ゆいごんのように そらがはれている

あすもわらうために
すりきずみたいなやくそくをする
うかすような びねつといたみで
わたしをきょうからつれて いって

やいてしまえ
たいせつにわすれるよこがお
よびかわした
なまえのしきさいを やわらかなひがさす

はじめてはなにふれたとき
ながれたなみだとむごんのとき
きっとだれもおぼえていないのでしょう
いやだれかおぼえているからつづくのでしょう

なみだがあさのおんどで めをさます
とけいはまだろくじをさす
きのうまでわたしだったしょうじょが
すぐそばでほほえんでいた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

少女旅想

閲覧数:403

投稿日:2021/12/04 23:28:27

文字数:1,058文字

カテゴリ:歌詞

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