七夕の夜になると
昔のことを思い出す
あの子の秘密の願いを
見てしまった日

僕の願いごとといえば
当時欲しかったゲームのこと
テストで百点とれますように
だとかそんなことばかり

あの子は誰にも見られぬよう
大事そうに短冊を持って
他のみんなが帰るのを
待ってるみたいだった

気になって仕方がなかった
僕は帰ったふりをして
こっそりあの子の短冊を
見に戻った

そこにはとても小さな字で
恥ずかしいことが書いてあった
いつまでも僕といっしょにいられますように
とかそんな願いごと

驚いた僕はつい咄嗟に
その短冊を引き千切って
丸めてズボンのポケットに入れて
帰ってしまった
帰ってしまった

七夕の夜になると
昔のことを思い出す
あの子の秘密の願いを
なかったことにした日

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あの子の願いごと

閲覧数:210

投稿日:2014/07/11 19:36:40

文字数:339文字

カテゴリ:歌詞

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