人ゴミに埋没しそうな
黒い髪が素敵な花盛り少女
残念賞のティッシュと共に
寂れた商店街闊歩している
射的で狙った僕の心臓
外れて当たった玩具手にした
彼女の唇が生み出す
シャボン玉が弾けちゃって
毎夜頭の中を流れている音に
歌詞をつけてしまったら
手を引かれ連れて行かれた季節も
逆戻りしそうな余寒がした
夕暮れに溶け込んでった
長い影がさめざめ泣いた公園
労働者のブランコの喚き
潰れた砂のお城が頷いている
取り落とした野球ボール
地面がガラスのように割れた
彼女の真っ直ぐな背中に
おたまじゃくしがはしゃいじゃって
迷子そうさ僕ら嘘を間違えただけさ
本音口にしてしまえば
すぐ側を通り抜けていった時間も
振り向いて追いかけてきてくれる
「甘いよ、酷いよ」「何とでもいえばいいよ」
揺らぐ景色の向こうには
手を引かれ連れて行かれた季節も
待ってくれている予感がする
懐かしい春が訪れる気がする
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