あれから、小さな惑星で暮らしているよ
流れ星みたいな光が頭上を通り過ぎた
不条理は理にすると気持ち悪くなるから
ときどき運河に身を委ねた
そうして、意識が途切れた後に
いつか感性を、小さな感銘を
王冠のように授けてくれよ
生きた感傷を、丸めた感想を
野良猫のように撫でてくれよ
手がかりはいつも
瞳の中に散らばっている
「これから、どんな光も見つけられるよ」
ささやかなチップを受け取ってくれたら良いな
不条理は断れないと命癒えなくなるから
忽ち氷雨の日を呼びだした
そうして、身体が震えた後に
いまの情景を、微かな情態を
手紙のように認めてくれよ
絡まった情況を、畏まった情緒を
潮騒のように見守ってくれよ
真ん中はいつも
奇妙な位置に預けてある
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