月明かりに照らされ
朧に見えるは寂しい影

通りすがりの私に
懇願の眼差しを向けている

手に小桜模様の
鮮やかな匣と針を持ち


ねえ私の心
幾千の蟲棲み付き

綺麗になれないの
お願いだから助けて

憐憫の情に
突き動かされた私は
彼女の針を借り
心へ先端向ける

(狙い 定め 息を 止めて)
狙い定め針を突き刺す

(狙い 定め 息を 止めて)
蝶は動き止めて匣の中へ

(狙い 定め 息を 止めて)
狙い定め針を突き刺す

(狙い 定め 息を 止めて)
蝶は動き止めて匣の中へ



貴方の心的外傷は蟲(瑠璃蝶)となり心に棲み付く
夜な夜な私はその心に踏み入り、蝶を殺め標本を作る



集めた瑠璃蝶の屍
標本を作り残してゆく

部屋の壁には無数の
鮮やかな匣が飾られる

笑み取り戻す貴方と
惹かれてゆく私が其処に居た


やがて貴方の心
蟲の数数えるほど

けれどなぜか焦燥感が私の中に

貴方連れ出し
そっと心に傷負わせて

夜にその蟲を刺す
依存反復繰り返す

(やがて 気付く 私 蟲だ)
やがて気付く私も蟲だ

(自分 用の 匣を 用意)
自分用の匣を用意して

(狙い 定め 息を 止めて)
狙い定め針を自分へ

(狙い 定め 息を 止めて)
私動き止めて匣の中へ

(自分 めがけ)
自分匣の中へ

(自分 めがけ)
自分匣の中へ

(自分 めがけ)
自分匣の中へ

(自分 めがけ)
自分匣の中へ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

瑠璃蝶標本奇譚

和風トラウマ物語テクノにつけた歌詞です。
なんだそのジャンル。

閲覧数:290

投稿日:2014/05/20 23:02:17

文字数:612文字

カテゴリ:歌詞

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