月の静寂が包む
蛍が踊る街
行き交う者さえ居らぬ
提燈の光のみ


祭の唄
神風に乗せて来い
鬼が担ぐ
神輿は既に妖し


今宵夜桜の乱舞よ
咲いた華は枯れぬ
列を成して見送ろうか
婚礼の簪が
闇に耀り翻る


椛の薫りが誘う
茜に染まる村
物の怪の笑い声が
夕空に響いた


懐かしい場所
我が故郷を思い
赤蜻蛉が
還る道を示した


願うも叶わぬ餞
霧に隠れ、終い
君は彼の神の花嫁
六道の道標
翳り消えて戻れない


嗚呼揺れ動く玉響を
独りで抱きしめて
列を成して見送られた
婚礼の簪を
神に捧げ奉る

【ボカロ用】

つきのせいじゃくがつつむ
ほたるがおどるまち
ゆきかうものさえおらぬ
ちょうちんのひかりのみ


まつりのうた
かみかぜにのせてこい
おにがかつぐ
みこしはすでにあやし


こよいよざくらのらんぶよ
さいたはなはかれぬ
れつをなしてみおくろうか
こんれいのかんざしが
やみにひかりひるがえる


もみじのかおりがさそう
あかねにそまるむら
もののけのわらいごえが
ゆうぞらにひびいた


なつかしいばしょ
わがふるさとをおもい
あかとんぼが
かえるみちをしめした


ねがうもかなわぬはなむけ
きりにかくれ、しまい
きみはかのかみのはなよめ
ろくどうのみちしるべ
かげりきえてもどれない


ああゆれうごくたまゆらを
ひとりでだきしめて
れつをなしてみおくられた
こんれいのかんざいを
かみにささげたてまつる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【応募用】妖かし花嫁

とてもいい曲だったので作詞させていただきました。

人間の女の子が生贄?とされて妖怪の神様の花嫁にさせられたという設定です。
特に深い物語はないので、自由に解釈していただけると嬉しいです。

閲覧数:146

投稿日:2012/05/26 18:27:44

文字数:633文字

カテゴリ:歌詞

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  • かむばら

    かむばら

    その他

    かむばらです。ご応募いただきありがとうございました。
    申し訳ございませんが、今回は他の方の作品を採用させていただきました。
    また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

    2012/06/02 15:47:08

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