目覚めの悪い朝はいつも
こだまする雨の音が憂鬱で
意味もなく窓を眺めてみる
晴れるはずなんてあるわけないのに

咽返るほどの暑さの中で
過去の記憶とトラウマを重ね
膝を抱える狭い部屋で
誰にも言えず 音は途切れず 
僕は無価値で不必要なんだと
ネガに塗れるいつも 増してく湿度
灰色の光景 外は晴れるはずのない曇天の空

もう治ってる傷の跡を
今更指でなぞってみる 
心の裏に潜む影
思い出すのは辛い記憶だけ

流してよ
晴れる日が来ないならいっそ全部綺麗に
流してよ
僕が忘れてしまった八月の空の色
流してよ
鳴り止まない音は蝉時雨か土砂降りの雨
流してよ 
流してよ 
歪んでく記憶の蜃気楼

僕がもう思い出せない空の色
自分じゃない誰か他の人になりたいと思う
不毛な願い だけど結局は何物にもなれない
降り続く雨の様に憂鬱を降らすだけの今日に
また振り回されて過ぎる八月を見送るだけ 今までの通り
また記憶の向こうにある
無邪気にはしゃぐ遠い夏を思い出す
雲が遮る陽の光 晴れた日の匂い 
空の色をもう一度見たい
僕は僕であるだけ 音と強さ増す雨
それでもいつも胸の中で晴れる明日を
望んでるなんて馬鹿みたいかな 
いつか心の底から笑いたいから

きっと いつの日かきっと
伸びる影すら愛せたなら
この曇り空は晴れるかな
きっと いつの日かきっと
過去の自分を笑えたなら
この曇り空は晴れるかな

流してよ
晴れる日が来ないならいっそ全部綺麗に
流してよ
僕が忘れてしまった八月の空の色
流してよ
鳴り止まない音は蝉時雨か土砂降りの雨
流してよ 
流してよ 
歪んでく記憶の蜃気楼

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

『八月ノ雨 feat.小春六花,花隈千冬』

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投稿日:2023/08/08 21:16:40

文字数:693文字

カテゴリ:歌詞

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