長く鮮やかな桃色の髪で
少し恥ずかしそうに笑う
小さな君は
横断歩道を渡りながら
何か言いたげに
ぼくの顔を見つめていたね

暗い液晶の表面を撫でて
取るに足らないものに狂れた
びしょ濡れの君は
悲しい心地を描きながら
すべてゆだねては
布団の中で震えていたね

鍵もカーテンも閉めた部屋で
酒もタバコもなしに酔えた
無邪気な君は
遥かな未来の悲観主義を
翌が暮れるまで
相槌も聞かず喋ってたよね

ふけてばかりその繰り返しの日々
迫るものから逃げる中で
溺れる君は
オルゴールほどの快楽に
身を投じるだけ
困ったように蕩けた笑みで

息も止めて愕然としては
すべてしんじられなくなった
小さな画面
それでも繰り上がる単位の中
君は落ちてゆく
ぼくがきみを置いた春の話

長く鮮やかな桃色の髪で
少し恥ずかしそうに笑う
小さな君が
どこかの誰かに作られながら
動く画面越し
ぼくの顔を見つめているね


追伸 お元気ですか

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

追伸 お元気ですか

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投稿日:2025/10/27 17:12:12

文字数:411文字

カテゴリ:歌詞

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