「さぁ、入って入って♪あれ?ルカちゃんまだ奥かな…?」
そこはカウンターしかないこじんまりとしたバーだった
棚には沢山のお酒が綺麗に並べられて、淡い色の照明が大人な雰囲気を出していて…良くわからないけど本で見たお洒落なバーってこんな感じだった気がする…
「ルカちゃーん、お客様だよー」
「ハイハイ、今行くわ」
何とも言えないユル~イ表情のたこ(?)がそう呼ぶと奥から女の人がやってきた
腰まである桃色の長い髪に真っ白な肌、少しハスキーな声のその人
「いらっしゃい。ゴメンなさいね、厨房で火を使ってたの。私はこのバーのマスター巡音ルカ。あなたは…?」
「あ、え~と、鏡音レンといいます…ヘ、ヘックション!!」
土砂降りの雨の中を彷徨っていた俺の体は冷え切っていた
「まぁ…ずぶ濡れじゃない。待ってね、たこルカ~バスタオル持ってきてもらって良い?」
「わかった~」
あれ、やっぱりたこだったんだ…
「あの子は私のお手伝いをしてくれるたこルカっていうの。あっ、今何かホットドリンクを出してあげるわね」
ルカさんはそう言って厨房に戻ってしまった
「怖がらなくて大丈夫よ、ルカちゃんは優しいから♪ハイ、バスタオル」
「あっ、ありがとうございます」
たこルカさんが渡してくれたバスタオルで雨に濡れた髪の毛を乾かす
…二人とも優しいな…
「お待たせしました、ココアにしちゃったんだけど大丈夫?」
…ヤバい…泣きそう…
コクッ
温かい…
「どうかしら?」
ダ、ダメだ…
「美味しいです…うぅ…うわぁぁぁぁん!!!」
張り詰めたものが切れて俺はとうとう泣き出した
「あらあら、どうしたの?」
ルカさんは優しく尋ねてくるけど、泣きじゃくってて上手く声が出せない
「ひぐっ…ごめんなさい…俺、家飛び出して…ずっと迷ってて…もう帰れないんじゃないかって思ってて…怖くて…」
きっと涙で顔もグチャグチャだろう、ちゃんと喋れてないし…文も支離滅裂だ
「まぁ…可哀想に…この辺りは住宅街で結構入り組んでるから迷いやすいのよね。コンビニとかも全然無いからこういう時に雨宿りもできないし」
「うぅ…ひぐっ…」
「怖かったわね…もう大丈夫よ」
ルカさんはそういうとカウンターから出てきて
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