「いつもの朝へ」
この夜は月が昇らない
大人達は目を覚まさない
冷えきった蛇口が出す小石
僕等は強がって頬張ったよ
あの部屋で崩れた積み木は
造反の合図だったはずさ
割れ散った翡翠色の小瓶
僕等は破片を空に撒いた
片足で進む優しさなら
鉄の靴を履いて踊りたい
義眼で見える様な未来なら
足元からそっと葬ってくれ
この夜は月が昇らない
吸殻は灰にはなれない
錆び付いた金属の花を
僕等は強がって愛していた
何も無い部屋を世界と見て
いつかの朝を迎えたいだけ
両足で止まる傲慢なら
燃えた靴を履いて狂いたい
義眼で見える様な明日なら
いつもの朝をそっと迎えたい
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