gaganbo という一人バンドで音楽作ってます。 頻繁に轟音を鳴らしてやかましいです。 COALTAR OF THE DEEPERSに傾倒しまくっているのでオシャレで儚げなギターをよく掻き鳴らしています。
プロフィールを見る投稿作品19作品
もっと見る-
「標本室の白昼夢」
アラスカの森に広がる砂漠
あの少年が遺した歌
水の枯れた海で溺れた月
鳥達が泳ぐ夢を見る
懺悔をする痩せた野良猫の目
煙草を吸うブリキの人魚
初夏の夢に降る綺羅星の雪
ナミクアに流れる魂
踵の潰れたスニーカーを履きながら...標本室の白昼夢
-
「LITTLE BELL IN UTERUS」
その爪を伏せて逃げ込んだワンダーランド
悲しみだけ集めた青い花瓶を投げる
天使達が小さな鐘を鳴らし
31回目の朝を迎えた
傷だらけの指だけ交わし合って
子宮の中の月、遠くに光った
冷たく綺麗に光る海に身を任せて
君は空の瓶に幸福だけを詰め込んだ
天使達...LITTLE BELL IN UTERUS
-
「オピウムの還る海」
君は還る場所を探しながら
白んだ意識を虚無に溶かした
その香りが部屋に漂えば
僕らは星が壊れる夢を見る
煙草の灰の中から産まれた
傷跡だらけの天使は喋る
死んだらみんな澄んだ海へ還る
僕らはそれを信じてまた眠る
噛んだ爪が血で滲むと痛く...オピウムの還る海
-
「オルカ」
雨が続いた夏の終わりは
どこかそれらしくない寒さだった
月の初めは気怠い日々と
残暑と儚さを連れてきたよ
青色の氷菓子が溶けて
少し残念な気持ちになったね
当たりやハズレとかじゃなくて
君の心の奥を知りたかった
真夏のオルカの鳴き声...オルカ
-
「Chillsea」
透き通った海を瓶に詰めて
君は大事そうに抱きしめる
君は僕に美しく笑った
猫背の白い背中は丸く
浴槽に身体を埋めている
君は僕に儚げに笑った
灰になった羽根で墜ちた天使の
固くなった傷跡に見惚れた
お互い知らない人になっていく...Chillsea
-
「なつがくる !」
夏がくる!暑い夏!
待ちきれない暑い夏!
太陽はギラついて
待ちきれない暑い夏!
扇風機くるくる
かき氷と溶け出した
君はよく笑う娘で
待ちきれない暑い夏!
カブトムシ採りにいこう...なつがくる !
-
「僕はコインランドリーの夢を見る」
昨日死にたかった僕が廻って
明日はきっと苦も無く生きている
見慣れた朝日がそっとこの部屋に
閉め切ったカーテンを透かして満ちる
命の選択をしたい
新しい自分を見たい
命の洗濯をしたい
新しい自分はいない
時計の中に閉じ込められては...僕はコインランドリーの夢を見る
-
「自殺志願者のアルルカン」
僕は嘘つきだったアルルカン
君はそれを笑った分からずや
人は死んで幸せになるって
喜びのために持つ希死念慮
僕は最低なアルルカンで
それに惹かれる君は可愛くて
ゴミの様に捨てられた希望だったり
誰も望まないような絶望だって
僕はいつも静かに期待していて...自殺志願者のアルルカン
-
「よごれた世界、きれいな心臓」
君は天使の胃袋を食べて
その綺麗な心臓の血に変えた
美しい物しか知らない目が
汚い言葉で綴った映画を知る
好きな物を分け合う
千切れた心をあげる
君がお気に入りだった
あの台詞はもう無いよ
君は女神の心臓を食べて...よごれた世界、きれいな心臓
-
「ヴィヴィの為に」
僕はあのコードを鳴らし
その消える光に触れたかった
破滅についてあと数秒
君と歌い合って灰になる
触れ合った名も無き小指と
馴れ合った惨めな性器は
ヴィヴィの青い傷跡という
偶像を作って眠っていく
夢見心地 まるで死んだような...ヴィヴィの為に
-
「Möwe」
過去の厄災 文明の業
砂の海原は永久(とわ)に続く
悠久の空 望んだ翼
還らぬ魂と飛んでゆく
揺らめく怒号の中
闇を彷徨い続け
こぼれ落ちる涙は
最後の生きた証
賢人の旅 安寧の街...Möwe
-
「リボンシトロン」
君がそれを飲めばきっと
部屋にその音が鳴り響く
君は嬉しそうに笑った
それを見て僕も嬉しくなった
終戦を迎えたあの朝
僕は永遠になった
青い薔薇に星をください
その奇跡に星をください
君が言葉を編んだら...リボンシトロン
-
「ヴァンデミエールの心臓」
君のその腕はとても華奢で
触れれば骨の様に冷たく
君のその髪はとても可憐で
飛べない翼と絡み光る
君が亡くしたものは
僕の中で生きている
君の口 その指
君の髪 足りなくて
完璧さ しゃべらないで...ヴァンデミエールの心臓
-
「君は天使になりたくて」
娼婦の最後の朝食
透明な瓶に詰めた海
樹海のガス室の僕ら
壊れた夢の中ですれ違う
鍵盤に解けた錠剤
朽ち果てた秘密基地の絵
戒厳令下のガス室で
二人終わらない約束をした
螺旋階段を登った君が...君は天使になりたくて
-
「Automata」
僕は君を失った時
全てが嘘だと信じたかった
君が僕を裏切った時
美しいものが見えなくなった
僕は君を失った時
傷跡に悲しみが染みていた
君が僕を壊した時
美しい笑顔が死んでいった...Automata
-
「North Marine Dive」
バックシートに愛を積んで
悲しみの無い街へ行こうよ
明日の天気は晴れだって
そんな夢を見て嬉しくなった
いつも僕ら分かり合えて
完璧なんだと思い込んだ
繋がらなくなった指は
いつか遠くへ行ってしまうんだ
海岸沿いを走って...North Marine Dive