「悲しいゲームの続きが終わらない」

君が好きな合言葉と
僕は隠れんぼをするよ
いつまで経っても弱いままの
声で名前を叫んでる

開かないドアの前で立つ
強がった意思表示の目は
いつもより黒く鈍くて
片方を隠して笑った

どの風景にも君はいない
残ったこの匂いに焦がれてる
迷子の思い出に首輪して
惨めな子供みたいに泣いた

悲しいゲームの続きが終わらない
継ぎ接ぎだらけのハートはもう無いよ
開かないカーテンの中で独りぼっち
ただ雨の音だけが僕を許した

やっと見つけた合言葉を
君に照らし合わせたんだ
ただそれだけで嬉しくて
でも無意味なやり方だった

瑪瑙の釦をくわえた
一羽の渡り鳥を見た
この手紙も連れていってくれよ
ゴミ箱に半分捨てた

いつか見た映画のフィルムには
君が眠った愛が隠された
千切れた夢の一部に触れて
指先からそっと黒く染まる

悲しいゲームの続きが終わらない
壊れかけたパズルのピースが燃えた
そして欠けたナイフを心に刺して
今まで続いた命が歌をうたう