校庭のすみ、その奥にはレンガで造られた小さな長方形の花壇が1つある。
ずっと誰の目にもとまらなかったのか、もう何十年も手入れがされていないようだった。
私は1か月前、偶然その花壇を見つけた。
せっかく造ってもらったのに、土ぼこりや泥にまみれて埋もれるのは悲しい。
そう思い、まず最初に花壇の中の草を抜き、レンガの汚れを落としてきれいに拭いてみると、ぴかぴかとまではいかないけれど見違えるほどきれいになって、すごく嬉しかった。
そして、試しに1つ、花の種を埋めて育ててみることにした。
しかし、何日たっても出てこない芽に、私は日に日に期待が薄れ、とうとう諦めかけてしまった。
それでもやっぱり諦めきれず、その後も水をやり続けていたら、今朝、やっと待ち望んでいた姿がそこに現われてくれた。
「やった…お昼休みにお祝いをしようね。」
私はルンルンという言葉が辺りに飛び交ってるんじゃないかといううくらいご機嫌で、まだかなり先にあるお昼休みがとても待ち遠しい。
友達からも”何かいいことでもあった?”と聞かれるほどで、その度に私はえへへと笑いごまかす。
なんとなく、あの場所を独り占めしていたかった。
キーンコーンカーンコーン
4時間目の授業の終わりを告げるチャイムとともに、私はいつも通りお弁当を持ち、いつもより早くて軽い足取りで教室を出る。
行先はもちろんあの花壇。
花壇につくと、淵のレンガの表面を手で払い、そこに大きめのハンカチを置き、その上に腰かける。
可愛い芽を眺めながらお弁当の包みを開こうとしたその時
「ねえ、僕も一緒に食べていい?」
突然の声に驚いてバッと顔をあげると、そこにはクラスメイトのレン君が笑顔で立っていた。
コメント1
関連する動画0
オススメ作品
込み入った日々に 集まる波が
膨らんだ閃き 火傷しちゃうメモリ
絡まってく色に 見知らぬ雲が
星を隠してRun away 遠く
何もない事でダメージ
受けてる孤独な世界
有り余る意思に 歯向かってく程に
深く深く沈んでいた
グッバイだ 撤退だ
蓋した瞼 裸足で駆け出す...「脳みそつかれた」歌詞

ゾカ
6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...オズと恋するミュータント(後篇)

時給310円
冷酷な無間地獄は止まった顔に火傷残し
困窮の最中全ての悪を引き受けた
恒久の姫君として
見失わぬように居ただけさ
痴がましく清らかな長命族が祈り捧げる
吐き気を催す景色
彼女は浅瀬に流された夢を拾う
ノイズが脳を掻き回してゆこうと
刺激的な語り口で毒は忍び込み
耳を誑かしてゆくよ...Cashmere

出来立てオスカル
まず言わせて頂きたい
あなた、疲れてますね
頭蓋を開いて委ねなさい
瞼を切り裂き目に貼りなさい
夜空はもう空っぽな企てがドレープのように広がってます
私は幻想の向こうへの演算を始めています。既に。
心配ない
あなたは正しい
そう、正しい。正しい。
完全に正しい...Setting Fire to a Sleeping Equation

出来立てオスカル
おにゅうさん&ピノキオPと聞いて。
お2人のコラボ作品「神曲」をモチーフに、勝手ながら小説書かせて頂きました。
ガチですすいません。ネタ生かせなくてすいません。
今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲

時給310円
君の神様になりたい
「僕の命の歌で君が命を大事にすればいいのに」
「僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに」
そんなことを言って本心は欲しかったのは共感だけ。
欲にまみれた常人のなりそこないが、僕だった。
苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。
こんな...君の神様になりたい。

kurogaki
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想
tiger_love
ご意見・ご感想
投稿ありがとうございました。
花壇を鍵にして、いい方向に行くと思います。
ただ、本文中の「レン君」を「レン」にして欲しいです。
会話文のときのみ、ミクが「レン」と呼ぶようにお願いします。
例
突然の声に驚いてバッと顔をあげると、そこにはクラスメイトのレンが笑顔で立っていた。
「レン君!? どうしたの?」
2012/01/11 17:52:11