初めて会ったときの話をしよう
母に手を引かれて訪れたキミの部屋
傷だらけの家具に囲まれて
黒猫のキミと「こんにちわ」

大好きでした 大好きでした
チンチラのパパ譲りのフサフサの毛
大好きでした 大好きでした
三毛猫のママ譲りの愛らしさが

初めて引っかかれた話をしよう
ひとりこっそりと訪れたキミの部屋
傷だらけになったこの足も
キミとの大切な思い出

大好きでした 大好きでした
たくさんねキミのことを怒ったけど
大好きでした 大好きでした
それくらいキミのことを愛せたから

最期に挨拶した話をしよう
隅にひっそりと横たわるキミの声
弱々しいそれに胸騒ぎ
振り切るように家を出たら

大好きでした 大好きでした
冷たくなったキミは返事をしない
大好きでした 大好きだったのに
後悔ばかりで何も言えないんだ

今こうして思いの丈を綴ったって
猫のキミには何一つ届かないし理解されない
そんなこと分かりきっているけれど
少しくらい叫ばせてよ

親愛なるキミとサヨナラをしよう
胸にぽっかり空いた穴はそのままに
『もう会えない』なんて思わない
黒猫のキミと「またいつか」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【親愛なる】黒猫レクイエム【飼い猫へ】

我が家で飼っていた黒猫がこのたび天寿を全うしました。
18歳という長い年月を生きた彼に敬意を表し、この詩を捧げます。

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投稿日:2013/10/25 09:54:12

文字数:485文字

カテゴリ:歌詞

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