駅であの人を見かけた気がした。
≪pink≫
その紫色の髪が好きだ。
その私より高い背格好が好きだ。
その私を呼ぶ声が好きだ。
そのぱっと緩む笑顔が好きだ。
その…
思い出したらきりなんてない。
あなたの欠片は、日常のふとした時にふわっと溢れ出てきてやまないからたちがわるい。
もうあの紫色を見なくなって5年経つ。
高校の時だった。
叶わない恋をした。
あなたのことを他の誰より何故だか気づいたら目で追っていて、知りたくなって、そしていつからかその目をじっと見てしまうことが増えて。
叶わない恋だった。
そんなことはとうにわかっていた。
だから何も知らないように平静を取り繕い、横をすれ違う。
仲良くなろうだなんて、好きになってもらおうだなんて思えなかった。
だってどうせ彼は。
だからわたしはひた隠した。
いや隠しているつもりだった。
「巡音さん、俺の目をよくじっと見てるよね」
正直冷や汗がした。
まずい、ばれてた。
「あ、いや、あの……」
「まだ教職なりたてだから君みたいな真面目な子に慕われてるのかなと思うと少し安心する」
そう言ってくしゃりとした笑顔を見せる彼に、私は完全に落とされた。
「先生の授業、去年の先生よりわかりやすくて私は好きですよ」
これは本心の感想だ。
というか去年の先生は教科書読んでるだけだったし。
そのくせテストは難しい。非難ブーイングの嵐だったのを思い出す。
「……本当?若いから貫禄とかないし、やっぱり不安で」
その日からすれ違うとなんとなく軽く会釈をするようになり、たまに目が合うようになって。
ぎこちなくないかな、ばれてはいないだろうかと思いつつ微笑む彼を見るとそんなあれこれは吹き飛んで。
いつのまにか私達は所謂仲のいい生徒と教師になっていた。
自分でも驚く。近づいたって叶いはしないのに。生徒と教師なんて絶対ありえないのに。
近づけば近づくほど別れが辛くなるのに。
もっと切なさが増えることなんてわかっているのに。
それでも先生と、あの人と向かい合うこと、笑顔を交わすことはやめられそうにも無くて。
勿論卒業の時そのツケすべてが重くのしかかってきて、何でもないふりをするのがとても辛かったけど。
そして勿論、ちゃんと最後まで言わなかったし言えやしなかったけど。
それもまた苦しかったけど。
吐き出すことも許されない、それは最初から分かっていた。
それでも結局は未練がましく、彼と同じ教科ではないものの教職免許を取って去年から社会人だ。
母校では無い。母校に一回行こうとしたけど出来なかった。というか結局行く機会あったけどもういなかったし。
同じ教科じゃないから研究授業とかでも会えないし、私みたいな新人にキョロキョロ出来る暇なんて無くて。
振り返ってみると結構にダサい。
だいたい年の差に無理がある。でも好きで、茶化しても嫌いなんて口で紡げないくらい好きで、それは残念ながら今でも変わってなくて。
きっとこれからも想い続けるのだろう、なんて春の風に吹かれながら思う。
少し余裕のある新学期前。
これから目まぐるしく忙しいけどもう2年目だ、彼のことを久しぶりにゆっくり考えた気がする。
何か買おう、デパ地下寄っちゃおうかな。
少し買い物してから帰ろう、そう思って地下鉄近くの地下道に潜る。
…視界に忘れてない鮮やかな紫が。
……紫!?
背、姿勢、歩き方、全てが私の頭の中の貴方と繋がる
紛れもなく、記憶の中の。
今を逃したら、多分一生会えない気がした。
嫌だ、私はあなたと繋がりたい。
もっとあなたの声を聞きたい。ずっと隣にいたい。その目を、髪を、私の名前を呼ぶ声を、このまま先も思い出になんて。
あと少しで地下鉄の改札に入ってしまう。
もう執着でも何でもいい。
あなたと距離を離したくない。
もっと知りたい。
「先生ッ」
会えて嬉しいです。
あなたのことが好きです。
もっとあなたのことを知りたいです。
ずっと一緒に居たいです。
「巡、音……?」
お願いだから神様、奇跡をください。
「あの………」
抱えきれない想いを、どれから伝えたらいいだろうか
【がくルカ】pink
あけましておめでとうございます。お久しぶりです。
ルカさん誕生日おめでとう!!!!
いつも通り短いですごめんなさい。そしてボロボロです。正気に戻ったら修正を加えるかもしれません。
最初はほかのタイトルつけてたんですけど最後のセリフ変えたら最初のタイトルの存在意義が消えたので取り急ぎって感じです。
恋の色って個人的にピンクってイメージがあります。あとルカさんの色、あと設定してる季節的な。
スマホのchromeから夜打ってたらchrome落ちて焦りましたが投稿出来て良かった〜!!今年もルカさん大好き〜!!!!!!
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ご意見・ご感想
ゆるりー
ご意見・ご感想
新着投稿のメールを見て速攻で飛んできました!!!!
片思いだなーとうんうん頷きながら読んでいたら、突然「教職取りたて」という文字列が目に飛び込んできたので、びっくりしてもう一回最初から読み直した私です。
後を辿るように自分も教師になるルカさんが健気で一途で、五年経ってルカさんの顔と名前を覚えているがっくんもなんだかんだ大切に思ってたんだろうなと思うとたまらないですね(大の字)
タイトルを決めるのって難しいですよね。
ほとんどは投稿する時に決めるほど、私はタイトル付けが苦手です。
ブクマをいただきました!
ルカさん最高〜〜!!!!
2018/01/30 20:21:44