家に着くと、玄関に亜美のボーカロイド、リンとレンが倒れている。
「リンとレン!?ちょ…二人とも!?」
有紗が慌てて、二人の体を揺らす。
「う…有紗サン?」
リンがダルそうに起き上がる。
レンも起き上がる。
「亜美…いるの!?」
二人はゆっくりと頷く。
「亜美!?」
茶の間の扉を乱暴に開ける。
「有紗!!」
亜美がカイト達の前に立って、攻撃を防いでいる。
「ステージプログラムを開始する!」
有紗はデータを支配すると、素早く動き、攻撃する。
「ちっ。邪魔が来たか」
「人ん家で勝手に暴れてんじゃねぇ!!」
有紗は漆黒の二本刀を出し、敵に斬りつける。
「ぐっ!?」
敵はよろけて、データプログラムが弾けて消えた。
「っ…」
有紗はステージプログラムを終了させると倒れた。
「マスター!?」
カイト達が駆け寄る。
和音が有紗の額に手をつける。
「熱がある。マスターの薬、どこ?」
和音が立ち上がり、カイト達に聞く。
「あ…、ある。梓に預かっていたんだ」
亜美がポケットから薬を出す。
「亜美サン、どうも」
和音は有紗に無理矢理飲ませる。
「連続で殺戮モードになった影響だろうな」
また、失敗しました。
次の計画を実行します。
クスリ
女は笑う。
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