無色の風船は 薬指離れ
手足の無いガス灯に飲まれた

パペット手招き 虚ろな爪先
ドールの手を無意識に取る

イカサマピエロが 涙浮かべたまま
手渡した赤い林檎 転がった先は―――

光と影の渦紡ぐこの場所で
緩やかな調べに足を取られても
木馬は銀の道拓く暗夜行路を駆けて 廻り廻る

間違いだらけの 空白の鳥は
惨めな嘘 吐き出して笑うの

飾り立てた庭に 突き刺した羽根は
真実さえ 飛び立ってくれない

ガラクタパレード ブリキたちのチャチャチャ
オルゴール打ち壊して 行き着いた先は―――

もうどのくらいこの世の夢の欠片が
円環に沈んだ無限回廊へ
眠りに就くように溶け込み飛沫したのでしょう 息も出来ない

「時は来た!」銀の羽根纏って
「さあ手綱を取れ!」と嘶いた

止まれない 戻れない ざわめきが呼び寄せる
蹄に砕かれた合わせ鏡の向こう

光と影の渦紡ぐこの場所で
緩やかな調べに髪を振り乱して
木馬は銀の道拓く暗夜行路飛び立つ 夢幻回廊


むしょくのふうせんは くすりゆびはなれ
てあしのないがすとうにのまれた

ぱぺっとてまねき うつろなつまさき
どーるのてをむいしきにとる

いかさまぴえろが なみだうかべたまま
てわたしたあかいりんご ころがったさきは―――

ひかりとかげのうずつむぐこのばしょで
ゆるやかなしらべにあしをとられても
もくばはぎんのみちひらくあんやこうろをかけて めぐりめぐる

まちがいだらけの くうはくのとりは
みじめなうそ はきだしてわらうの

かざりたてたにわに つきさしたはねは
しんじつさえ とびたってくれない

がらくたぱれーど ぶりきたちのちゃちゃちゃ
おるごーるうちこわして いきついたさきは―――

もうどのくらいこのよのゆめのかけらが
えんかんにしずんだむげんかいろうへ
ねむりにつくようにとけこみひまつしたのでしょう いきもできない

「ときはきた!」ぎんのはねまとって
「さあたづなをとれ!」といなないた

とまれない もどれない ざわめきがよびよせる
ひづめにくだかれたあわせかがみのむこう

ひかりとかげのうずつむぐこのばしょで
ゆるやかなしらべにかみをふりみだして
もくばはぎんのみちひらくあんやこうろとびたつ むげんかいろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夢幻回廊

http://piapro.jp/t/a-tz
こちらに応募させて頂きました。

閲覧数:212

投稿日:2012/08/11 22:36:38

文字数:951文字

カテゴリ:歌詞

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