3時まで10分前―
レンは断頭台の前に経っていた。断頭台の横に立っているのは、女剣士。
「あら、王女様。やっと来たわね」
「ふふっ」
レンは挑発するように笑いを零す。女剣士は顔を曇らせたものの、腕を組み王女を嘲笑った。
「貴方が今まで何人もの首を刎ねてきた断頭台。その切れ味の良さは貴方が一番ご存知でしょう?」
「……」
その事はレンも知っていた。
今まで王女に逆らった何人……いや何千人、何百人もの首を刎ねてきた断頭台。その刃と首を入れる部分には、その痕跡が残っていた。
「断頭台で処刑される気分。味わってみなさい」
瞬間、女剣士の瞳が冷たく輝いた。
兵は「首を入れろ」とレンに命令する。レンは素直に首を乗せた。
「見よ!」
ガチャリ。
他の兵が首を入れる部位を二つに切った片方を持ってきて、レンの首に付ける。
女剣士はバッと手を大きく広げ、レンに向けた。
「今までの時代が今終わりを告げようとしている!」
その女剣士の言葉に、国民達が「おおっ!」と湧く。女剣士はそのまま言葉を続けた。
レンはそんな女剣士の言葉なんて一つも頭に入っていなかった。ただ―国民達の中のただ一点に視線を向けていた。
(リン……!)
レンの瞳には、自分とよく似た顔の少女が大粒の涙を流している光景が映っていた。
唇の動きから、「レン!」と叫んでいるのが分かった。
そのリンと目が合う。リンは必死に訴えかけていた。
(レン!後から逃げるって……言ったじゃない!)
(リン)
(レンの嘘つき!ずっと傍に居てくれるって言ったじゃない!)
(……リン)
(っ!)
レンは、リンにニコリと微笑みかけた。
(君は、一人じゃない。親愛なる王女様)
(な……んで?)
(僕達はいつまでも一緒だ)
(…イヤッ!レン!)
ゴーン…ゴーン…ゴーン…
2人のアイコンタクトを掻き消すように、3時を告げる教会の鐘が鳴った。
「時は満ちた」
女剣士はさも待ちかねていたように口元をゆがめる。
レンはふっと笑った。
レンの脳裏には、いつも楽しみにしていたおやつの時間と―リンの笑顔ばかりが、浮かんでいた。
「王女。最後に何か言い残すことは」
女剣士が吐き捨てるように言う。
レンはゆっくりとリンを…国民を…一瞥し。
そして、ニッコリと微笑むと、唇を動かした。
「あら、おやつの時間だわ」
「下ろせ!」
下ろされた刃は、王女の首へと速さを増す。
カシャ………
「レ――――――――――ン!」
ザシュッ……
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