カゲロウ、潤いを知ラ不。

終り告げるセミの声　渇いた喉　焦がされていく肌
虚しく待ち続けてる　霞んだ記憶　潤すような　
涙雨(ナミダアメ)

あの青空(ソラ)は君に似てる　入道雲　吸い込まれそうな　アオ
キレイで惹かれちゃうのに　本当の顔　覆い隠れて　
見えなかった


追いつかない　その背中を　追い続けて。
キミの姿　頭から離れない


今すくった星の河を呑みほしたら　
胸が想いを満たした
ただ、笑ったキミの夢に恋焦がれて
込み上げる　スキヲ　スキヲ　スキヨ　スキヨ
そっと囁いた。



あの向日葵(ハナ)はボクに似てる　隠した言葉　届きそうもない　アオ
無防備に立ちすくんだボク　声にならぬ　セリフばっかりで　
許せない

真昼のこと座に託す　甘い願い　指でなぞった文字
アスファルトに期待した　ゆらぐ映像(ビジョン)　マボロシでも
会いたかった


鳴り響くような　溺れるような　溶けるような
ひどく灼けつく　日射しとセミの声


今すくった星の河を呑みほしたら
その眩しさにくらんだ
嗚呼　歪んだ世界に立つボクの前に
カゲロウが　ユラリ　ユラリ　滲む　世界
涙こらえた



晴れた青空(ソラ)に傘をさす
やがて　あの向日葵(ハナ)もうつぶせる
夢の終り告げるように
ボクの頬なでる　涼風



そっと包む　涼風



嗚呼　歪んだ世界に立つキミの顔は
もう　カゲロウで見えない
ただ、笑ったキミの隣に　いたかった
溢れ出す　スキヨ　スキヨ　スキヨ　スキヨ
涙こぼれたー・・・。