1A)
金色(きんいろ)の月がのぼる 
囁く風が運ぶ音色 
夜空を漕ぐ舟は揺れる 
雲の隙間に流されて 

1B)
草間(くさま)を縫う虫たちの音(ね) 
夜露を弾く葉が湿って
そっと唇で触れてみたら 
貴方の声のように甘かった 

1S)
夜の住人はあぜ道を行く 
左手に下弦の月 
縛られるモノなどないと 
そして眠る場所を探す 


2A)
夜空を流れる星の 
行く宛のない旅は続く 
空に散蒔(ばらま)く光り雨 
星の運河へ流される 

2B)
オールに絡む星座たち 
解けないように硬く結んだ 
素足(すあし)を舟から投げ出したら 
貴方は月を手繰(たぐ)り寄せてきた 

2S)
夜の住人は空の浅瀬で 
黄金色(こがねいろ)の月を抱き 
「お前のように唯一の 
存在になりたい」と啼く 


1C)
夜が明ける朝が来るよ
朝は眩しすぎる 
僕には眩しすぎるよ


3S)
夜の住人は西の空へと 
月の鼓動に合わせて 
軽く足を弾ませては
「また今夜、会えますように」と 
西の空に溶けていく
月とダンスをしながら。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

月とダンス

夜の住人→精神的に疲れた人 私は病気になったとき、夜が好きでした。静かで落ち着くのです。でも、さみしいので星を眺めたり、月を眺めていました。「貴方」とは以前付き合っていた恋人で、もういないのだけど、その優しさが、月のように自分の生きる時間軸に寄り添ってくれてるような気持ちだったので、月とダンスというタイトルにしました。

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投稿日:2018/08/25 00:27:08

文字数:464文字

カテゴリ:歌詞

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