この身朽ち果てようとも
此処で、歌い続けよう……

風が啼いた、そんな気がした
ビルの谷間、吹きすさんで
眩しい光は、僕を刺して
遥か後ろまで、影を伸ばす

何もかもが、自分の知らないところで
動いて、始まって、終わって……
いつのまにか、僕はここで立ち止まって
しまっている……

この身朽ち果てようとも
世界は、勝手に進んでいく
僕らの生きた証
それすらも、飲み込んで進んでく
壊れるほどの熱を帯びて輝く
あの太陽の光を背に受けながら
進むことも戻る事もできないで
ただ立ち尽くしていた……

風が止んだ、無音の地で
一人佇む、僕の姿
見えた光に、惹かれるように
僕の脚は、動き出す

何もかもが、自分の知らないところで
動いて、始まって、終わって……
いつのまにか、一人一人と消えていく
気づかれもせず……

この地朽ち果てようとも
時間は、無常に過ぎていく
僕らの生きた証
それすらも、遠く過去の事と
狂うほどの黒に染まり輝く
あの思い出の光を持ちながらも
進む事を諦めた僕らは
ただ俯いたままで……

光は、僕を貫いて
遥か遠くに影を伸ばす

風は、僕を撫でるように
遥か遠くの砂を運び

時は、僕を急かすように
遥か遠くの過去を……


この身朽ち果てようとも
僕は此処で歌うだろう
僕らの生きた証
それすらも、奪われたとしても
燃えるほどの赤と黒に染まりながら
あの日の思いを叫ぶように
進むことも戻る事も出来ないから
僕は此処で、歌い続ける

それが、僕の証

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

前回の詩が、ちょっとネジ抜けすぎじゃない?って感じだったので
少し、気を引き締めました

そうしたら、こんどは引き締めすぎたみたいです

いろいろと、やりにくい歌詞ですが、どうぞー><

閲覧数:113

投稿日:2008/03/04 23:32:19

文字数:637文字

カテゴリ:その他

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