「・・・はあ」
カイトは独りため息をつきながら、時間を持て余していると・・・
バコーン!
小気味いい音が響いた。
「・・・いったぁ・・・」
思わず、うめくカイト・
「カイトのバカっ!少しはミクちゃんの気持ちも考えてあげなさいよっ!」
「・・・リンちゃん・・・・」
立っていたのは、なぜかハリセンを持ったリンだった。
「たまにはミクとさ、兄妹とか関係無しに話でもしたら?」
「・・・でも」
「あーっ・・・もうじれったいなあ!うじうじ悩まずにスパッと行動するっ!」
バコーン!
またもや、ハリセンが飛ぶ。
「いったぁ・・・・ってレン君!?」
リンの隣にはレンがいつのまにか、いた。
「リンの言う通りだよ。話したらいいんじゃない?」
「・・・・・・」
カイトは拗ねてそっぽを向く。その横顔はアカイトみたいにそっくりだった。
「・・・今日の午後11にさ、ミクと話なよ。・・・言っとくけどアカイトは別になんとも思わないから」
そう言ってリンとレンは立ち去った。
「そういわれてもねぇ・・・」
カイトは独りごちて、ふっと息をついた。
時計は午後10時30分を指していた。
「・・・・・カイト」
「・・・・・・ミク」
午後11時。ミクがリビングへ来た。それで、カイトの隣に座りカイトの方へもたれかかった。
「久しぶり。こうするの」
ミクは嬉しそうに言った。
「・・・そうだな」
思わず昔の口調で言ってしまうカイト。
「私ね・・・本当はカイトじゃなきゃ・・・・・」
「だめだよ、ミク」
カイトは優しく言い聞かせる。
「僕たちは・・・・だめなんだよ。・・・無理なんだ、ミク・・・・」
「・・・・カイト」
だんだん、悲しく苦しげな表情になっていくカイトに、ミクは切なくなった。
「だから、アカイトと幸せに・・・・」
「えっ・・・・」
驚いてカイトを見るミク。カイトは切ない笑顔で、
「幸せに・・・なってね?」
「・・・・っ!?」
「・・・僕とは・・・これからも、兄妹でいようねっ」
半泣きなカイトはそう言って、リビングから立ち去った。
「・・・・・・」
ミクは何も言えずにただただ涙ばかり、あふれ出るのだった。
END
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