初めまして。これから数年ですが
お世話になることになりました。
なので、少し自己紹介をさせて
頂きます。

基本的に私はこの通り無表情ですが、
話しかけられると喜びますし
無視されると傷付きます。
そして陽だまりの中で
散歩することが大好きです。

長く伸びた角に所々生えた鱗
服の下から覗く長い尻尾が特徴です。
どうか、輪の中に入れて下さると嬉しいです。
初めは馴染めないかも知れませんが
この姿は亡き父と母からの貰い物
私にとっては誇りなのです。

続きまして、私は一人を好みますが
独りになる事は嫌いなのです。
なので、「どうせ居なくなる」なんて
言わないで下さい。

ずっと一人で色んな所を旅してきました。
出来た友人は数少ないですが、
私の唯一の宝物です。
夕暮れ時に笛の音(ね)が
聞こえたら、それが「さよなら」の合図です。

仲良くなった人の泣き顔を
見たくないから夜にこっそり消えるのです。
散々、別れを味わってきました。
少々失礼な事をするかもしれません。
その時はしっかりと怒ってください。
こんな私ですが、宜しくお願いします。

大きな桜並木に緑香る山の中
ビルが立ち並ぶ近未来に火が立ち上る部族の村
様々な所を旅してきました。

理不尽な事も沢山ありました。
でもそれ以上に嬉しい事も楽しい事もありました。
ここに来たのも何かの縁なのでしょう。
皆さんとは違う姿ですが、
どうか怯えずに接して下さい。
短い間ですが仲良くして下さると嬉しいです。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

「歪な旅人」

ほのぼのとした世界のお話

閲覧数:2,357

投稿日:2020/09/26 21:04:46

文字数:634文字

カテゴリ:歌詞

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