鳴らない電話にどんなに問い掛けても
何も答えてはくれないのよ。
当たり前のお話だけれど。

本当は声が聞きたいけど
出来ればかけてほしいから
目蓋が重くなるまでくらいは
待ってみようかなんて強がり。

もしもあたしが寝てしまったら
いつものあの場所で待っててあげる。

夢の中で出逢えたのなら
許してあげようと思うよ。
その代わりにそっと肩を抱き寄せてね。
あなたの声に近づけるように。


何かを失くしてしまったの。
胸にポッカリ空いた穴。
塞ぐことの出来るあの人は
もうここからは影すら見えない。


記憶は色褪せもせず
思いが溢れ止まらない。
あなたに会いたい。逢いたい。
あの日のように夢で逢えたら…

夢の中で出逢えたのなら
前よりも素直になるから。
今度はあたしからあなたへ駆け寄っていく。
「あなたのその、声を聞かせて」
いつまでも抱き締められたまま
眠りにつけたら
いいのに。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

夢で逢えたら(某替え歌その2)

とある替え歌シリーズその2です。
♀視点の方が得意ですw

思い人に会えないまま募る思いを。
眠りに就くベッドの中での小さな願いを。

閲覧数:162

投稿日:2008/04/18 02:22:49

文字数:397文字

カテゴリ:その他

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