初めてのクラス替え。初めての友達、初めての先生。
ただ一つ変わらなかったのは君との関係だった。
中学になって二年目。君とは去年も同じクラスで。
小学校は違ったけれどまともに話せる仲になったと思う。

私の斜め後ろに君は座っている。君の隣には頭も良くて運動も出来る可愛い女の子。でも、君もその子に負けないくらい可愛いと私は思う。サラサラの黒い髪にぷにっとした頬。そして私よりも断然背が低くって。声変わりもきていなく、まるで女の子のようにも感じる。笑うと子供みたいで幼くも感じさせる、そんな君が好きだ。

「___はい、というわけでこれから皆には自己紹介をしてもらいます!」
そう元気に言い放ったのは担任の富永先生だ。綺麗な女の先生で若く見える。
年齢は知らないけれどきっと30歳位、それよりもっと若いかもしれない。
先生は黒板に白いチョークで「自己紹介」と記した。周りのクラスメイトはどうする、などとざわざわしている。ウケ狙って行くわ、という声も聞こえる。
私もそんな声に便乗して後ろを向き、「どうする?」と声をかけようとした。
だが、振り向いた私の目に映ったのは隣の女の子と仲良くする話す君の姿。
私は君のことを忘れるように前をもう一度向いた。そして、自己紹介の時間が始まった。

「___一年間よろしくおねがいします。」
前のメガネの女の子。地味目で声が小さい。いかにも私が苦手なタイプ。
そんなメガネの女の子の自己紹介が終わると微妙な拍手が起きる。
いつも思うのだが自己紹介のときの拍手は何のためなのだろうか、祝福しているわけではないし感謝しているわけでもない。ずっとずっと謎だと思っている。くだらないことだとは思うが私とっては重要なことなのだ。
そんなこんなで私の順番になった。立ち上がると黒板の前に立つ。
こう見るとクラスって人が多いんだなって思う。

「私は、秋雲 唯華です。今年頑張りたいことは____」
今年頑張りたいことなんて特にないのだが、こういうことを言っておかないと先生に媚びをうれなくなる。だから今年頑張りたいことは勉強です、とでも言っておこうか。
あとは最後に一言。ここも適当に、一年間よろしくお願いしますと言っておく。
これで終わりますと浅めにお辞儀をするとまた、微妙な拍手が起こった。

私が席に着くとそれと同時に君は立ち上がった。ゆっくりと前に出ると君は淡々と話し出した。君の髪は窓から漏れる光に反射して輝いているように見えた。
「えーっと、有坂 風太です。部活はバトミントン部です___」
君の名前は有坂。下の名前ではなんだか呼びずらくって結局苗字呼びに安定した。
有坂は去年の二学期ごろにバトミントン部に入った。入った理由を尋ねてみると「友達がいるから」と即答された覚えがある。だが、有坂と同じバトミントン部の男子に聞いたところ有坂はよくサボっているという。故に言う「サボり野郎」というものだろうか。
それから有坂は今年頑張りたいことを述べた。勉強をがんばりたい、という小学生並みの目標を。有坂の自己紹介が終わると教室内には私と同じように微妙な拍手が起こった

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1話 はじめまして、また一緒だね

小説。
題名はまだ無い(まだ無いだけ)

暇つぶし程度に読んでいってくださいな

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投稿日:2016/05/16 21:20:54

文字数:1,297文字

カテゴリ:小説

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