揃えた指先
掛かる糸手繰り寄せ
長雨に想う
片便り空しきかな

一目見しこの心に
離れぬ様は空の鏡
底欠ければ水面揺れ
灯る恋蛍ひらり融け入る

沈み浮かび廻り堕ちる
羽衣纏いし華の人
辿り求め引けど離れ
星合叶わぬ御伽かな

手折りし舟にも
行く末を願いては
吹き掛ける風に
千里越える鳥飛ばす

紅差し指を游がせ
花笑む様は天満月
白兎は何処なり
跳ねて汀立つ我を伝えよ

沈み浮かび廻り堕ちる
羽衣纏いし華の人
辿り求め引けど離れ
星合叶わぬ御伽かな

数え数え一つ二つ数え数え会えぬ宵を
深く深く一つ二つ深く深く染まり満ちた
想い桜よ

沈み浮かび廻り堕ちる
羽衣纏いし華の人
我が身尽くし渡り行きて
淡色寄せるは絵空かな

沈み浮かび廻り堕ちる
羽衣崩れし夢の人
辿り求め引けど離れ
袖先絞りし夜明かな

※読み
そろえたゆびさき
かかるいとたぐりよせ
ながあめにおもう
かただよりむなしきかな

ひとめみしこのこころに
はなれぬさまはそらのかがみ
そこかければみなもゆれ
ともるこいぼたるひらりとけいる

しずみうかびまわりおちる
はごろもまといしはなのひと
たどりもとめひけどはなれ
ほしあいかなわぬおとぎかな

ておりしふねにも
ゆくすえをねがいては
ふきかけるかぜに
せんりこえるとりとばす

べにさしゆびをおよがせ
はなえむさまはあまみつつき
しろうさぎはいずこなり
はねてみぎわたつわれをつたえよ

しずみうかびまわりおちる
はごろもまといしはなのひと
たどりもとめひけどはなれ
ほしあいかなわぬおとぎかな

かぞえかぞえひとつふたつかぞえかぞえあえぬよいを
ふかくふかくひとつふたつふかくふかくそまりみちた
おもいざくらよ

しずみうかびまわりおちる
はごろもまといしはなのひと
わがみつくしわたりゆきて
あわいろよせるはえそらかな

しずみうかびまわりおちる
はごろもくずれしゆめのひと
たどりもとめひけどはなれ
そでさきぬぐいしよあけかな

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

華羽衣(はなはごろも)

joozi様の曲に歌詞を書かせて頂きました。
http://piapro.jp/t/Vr8F
雅なイメージを受けましたので、古語を含めた和風の歌詞にしました。下に読みをつけております。
タイトル、歌詞で修正ございましたら、承ります。ご選考よろしくお願いいたします。

閲覧数:125

投稿日:2018/05/29 22:02:10

文字数:833文字

カテゴリ:歌詞

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