ピピピピピピ……
私はむくりと起き上がり、その申し訳ないくらいに鳴り響く目覚ましの音を止めた。
そうそう、今日は……レンとのデートの日だ。
今日は気合を入れたオシャレをすることにした。
いつもは頭の上にしている白いリボンを、今日は黒にして頭の上じゃなく後ろで止める。
「リンー?」
そこでレンが入ってきた。……ちょっと待ってよ。
「なんでノック無しに入ってくるわけ?」
「はあ?」
レンがめんどくさそうに言う。私はすっくと立ち上がると、むんと胸を張った。どーよ、鏡音リンの今日の服!冬物の新しい可愛い黒に白のベルトの付いたワンピースに、黒いニーソックス!……はあ……私の悩み。ペタンコの胸。べ、別に貧乳なんかじゃない。発展途上なだけだもん!
「普通、乙女の部屋に入るときはノックくらいするでしょ!?」
「乙女の部屋って……」
レンは怪訝そうな顔をする。……何よ。後で血の海に沈めてやるっ!
「そこで立ち止まってないで、靴選び手伝ってよ。おk?」
「……はいはい」
レンは渋々私と一緒に玄関へ向かった。

* * * *

「ね、この靴とこの靴どっちが似合うと思う?」
私は黒のブーツと白い女の子らしい低いヒールの靴を持ち上げて、笑顔でレンに尋ねる。
「……どっちでもいんじゃね?」
……あ。そんな事言ったら駄目なのに……。
「レン?」
私はぐぎぎーっと黙って数秒間首を絞めた。
「いでででで!離せって!分かったから!そっちのヒールでいいんじゃないかな!」
「分かればよし」
私は首を絞めていた手をぱっと離し、その靴を履いた。
「あ、ねえねえ次に歌う曲ってなんだっけ―」
「リン、うるさ」
バシーン!
私はレンの頬を思いっきりビンタした。
「私がおしゃべりでもうるさいって言うのは禁止!いーい?」
「分かったからビンタするのはやめろよ……」
私はビシッと腰に手を当てレンを指差す。レンはビンタされて赤くなった頬をさすりながらも分かってくれた。
もう、私はそういうところが……
「大好きなのよっ!」
「うおっ!」
私はレンにタックルまがいで抱きついた。そして狙って上目遣いでレンを見る。
「わかったら言葉にも出しましょう、大好きって」
「……大好き」
顔を逸らしながらいうレンがかっこよかったなんて、絶対言ってやらないんだから。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ワールドイズマイン リンver.

新しい小説始めました。ワールドイズマイン。リンバージョンです。
ツンデリンっていいですねよねぇ…はぁh(変態

閲覧数:1,459

投稿日:2010/01/31 17:59:37

文字数:962文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

  • 関連動画0

  • さくら

    さくら

    ご意見・ご感想

    深夜ということを忘れて叫びそうになってしまいましたw
    可愛すぎるリンは犯罪だと思いますwww
    レンに逮捕されてしm((    申し訳ありませんでしたw

    2011/03/28 23:17:49

    • haruna

      haruna

      さくら様>
      コメントありがとうございます^^
      たしかに罪ですよねw
      むしろ逮捕されて何かされてほs(
      こちらこそ申し訳ありません←

      2011/04/08 12:30:39

オススメ作品

クリップボードにコピーしました