A
有る時少女が言いました
「何にも無いのが私」だと
有る時誰かは言いました
「案外そうでも無いんじゃない？」

嫌われ流され何回目？
枕濡らしても朝は来て
重たい衣服を脱ぎ捨てて
何処か遠くへと行きたいや


B
今日も明日も明後日だって
夢のまにまにさ 漂って
誰か誰か誰でもいいや
隙間を満たしてくれるなら
本音も隠して愛しましょ


S
なんでもないや なんでもないや
言いかけた言葉は気にしないで
こうしてやってる間にも
とっくに遠くに行ってんだ

なんでもないや なんでもないや
誰かの言う事は忘れちゃった
人間嫌いと思い詰め
疑り深いの止めたいな



A
有る時少女が言いました
「何にも無くても良いですか？」
有る時鏡は言いました
「愛されないけど良いんじゃない？」

意識を遠くに飛ばしてる
誰彼構わず拾ってよ
少しの温もり宿り木を
目指して雇ってくださいな


S
なんでもないや なんでもないや
押し込む感情 干渉しても
困ると笑って離れてる
だったら本音は何処にやる？

なんでもないや なんでもないや
鏡の中の私は笑わない
それならそうだと割り切って
進まない事を止めたいな


S
なんでもないや なんでもないや
そうだキミとさよならしていいや
面倒 結構 嫌だって
顔に出てるのは知ってんだ

なんでもないや なんでもないや
話したかった事忘れちゃった
顔色見ながら愛されて
びくびくしてるの止めたいな

喜劇のヒロインなりたいな
そしたら自分を愛すのに







A
あるとき しょうじょがいいました
「なんにもないのがわたし」だと
あるとき だれかはいいました
「あんがいそうでも ないんじゃない？」

きらわれ ながされ なんかいめ？
まくらぬらしても あさはきて
おもたい いふくを ぬぎすてて
どこかとおくへと いきたいや


B
きょうも あすも あさってだって
ゆめのまにまにさ ただよって
だれか だれか だれでもいいや
すきまをみたして くれるなら
ほんねもかくして あいしましょ


S
なんでもないや なんでもないや
いいかけたことばはきにしないで
こうしてやってる あいだにも
とっくにとおくに いってんだ

なんでもないや なんでもないや
だれかのいうことはわすれちゃった
にんげんぎらいと おもいつめ
うたぐりぶかいの やめたいな



A
あるとき しょうじょが いいました
「なんにもなくても いいですか？」
あるとき かがみは いいました
「あいされないけど いいんじゃない？」

いしきを とおくに とばしてる
だれかれかまわず ひろってよ
すこしの ぬくもり やどりぎを
めざして やとって くださいな


S
なんでもないや なんでもないや
おしこむかんじょう かんしょうしても
こまるとわらって はなれてる
だったらほんねは どこにやる？

なんでもないや なんでもないや
かがみのなかのわたしは わらわない
それならそうだと わりきって
すすまないことを やめたいな



S
なんでもないや なんでもないや
そうだきみとさよならしていいや
めんどうけっこう いやだって
かおにでてるのは しってんだ

なんでもないや なんでもないや
はなしたかったことわすれちゃった
かおいろみながら あいされて
びくびくしてるの やめたいな

きげきのひろいん なりたいな
そしたらじぶんを あいすのに