*浸海ブルー

足音が聞こえた
ひとつずつ 確かに
18度目の夏は そこにもあった

真っ白な制服と
すり減らしたCDと
夢を乗せて飛ばした テストの裏

まどろんでいたのは 海が近いから
震えて泣いたのは 遠すぎたから
手足は伸びていく ずっと未来へ
背中を預けよう 波打ち際まで来たんだ

言葉には ならない想いのかけら
溶け出して 波間に消えた
Born from the sea. 目が眩んでしまうほど
深い青に包まれたら

投げ捨てた青春を
取り戻すころには
物語は終わりに 近づいていて

海色の制服と
ほどけた長い髪と
舌に残るしょっぱさと 赤いスカーフと

体が重いのは 濡れているから
鼓動が早いのは 生きているから
私を巡るもの くだらないもの
命のうたかたは ここにあるんだ ずっと もっと そうだ
まだ足りないよ

どこまでも 泳いで行けそうだ 私
始まりは 限りないけど
The way to the sea. それはワダツミの記憶
深い青に落ちてく

黄昏 海鳥の声 冷えた体と 吹き抜ける風
魔法の日々はもうおしまいなんだって
なんとかなるさと呟いてる

この時間を 沈めて 想いのかけら
未熟でも 海を満たして
私は 青い季節を脱ぐから
この夏をかけるから

どこまでも 泳いで行けるんだ 私
始まりは 限りないけど
Born from the sea. 目が眩んでしまうほど
深い青に包まれたら

足音が聞こえた
ひとつずつ 確かに
18度目の夏は そこにもあった

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

浸海ブルー(応募用)

歌詞募集作品に応募しようと書きました。

(こちら。MEGKENさんの作品です。応募の手続きは見よう見まねです)
http://piapro.jp/t/yNha

やっぱり曲先っていいですね。そして今回はイメージイラストまで。
明るくさわやかな曲調ながら、どこか切なさも感じさせる。
すでにたくさんの応募がされていたのですが、単純に創作欲に駆られて書かせていただきました。
字脚は合わせたつもりですが、多少ムリに増減させてしまったところも。

よろしくお願いいたします。

閲覧数:255

投稿日:2018/03/31 05:40:22

文字数:649文字

カテゴリ:歌詞

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