花村さんの子どもが来る前日、私は不思議な夢を見た。
「お父さーん!待ってよー!」
 可愛らしい女の子とその子の父親と思われる人物がそこにいた。
 たぶん、この家族の庭で遊んでいるのだろう。
 とても微笑ましい光景だ。
 だが、そんな微笑ましい光景を一瞬にして崩壊させるような言葉がその家族に降りかかってきた。
『気味が悪い』
 この言葉は、私に対して言ってないはずなのになんだか心に突き刺さった。
 あの子の哀しみが私にも伝わったような気がした。
 でも、この女の子どこかで見たような…。
 あれ?あの子、私の事を見てる?
 なんで?此処は夢のはずでしょ?
 その時、私の心の中にある言葉が浮かび上がった。
『気味が悪い』、この言葉だ。
 いけない!駄目だ!私もあの子を傷つけることになってしまう。
「…ごめん。あっ…!」
 つい口に出しちゃった!
 すると女の子は驚いたように私の方を見た。
 そして、私に何かを告げた。
「            」
 なんて言ったのかは分からなかったけど、その子は嬉しそうだった。

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【小説】enigma doll 3

第3話「夢の中で」

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投稿日:2015/03/28 22:52:24

文字数:460文字

カテゴリ:小説

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