空の人魚/初音ミク

月明かりが沁みる
青の中で僕は
あなたがいる世界を
ぼやけながら見てた

寂しいこの場所で
泡になった想いは
小さな希望で光った

さあ、踊る水面の方へ
失いながら
きらめきを知って
瞳に写る星空

澄んだこの愛
透き通った空気
砂浜に描き出す僕の足跡と
妙に寒い月の下で
あなたのそばにきたんだ

流星が喉をさして
光を手に入れた
それだけで僕には
十分すぎるなのに

茜色が染みた
海を眺めたら
深く深く移って

ああ、今になって痛い
ナイフを鎮めた
僕は君じゃない
近づく終わりと夜明け

信じた世界は
愛を繋いだ
今日のような朝がずっとずっと続いていた
だから君とあなたは笑って
いつもの日々を送ってね

僕だってさよならなんて
でも僕を捨てられない
だから

泡になって
熱を放って
空へ

信じた世界が愛を繋いで
あたたかな朝日を繰り返し続けるように
あなたと君に愛を繋ぐよ
どうか幸せになってねと

夢を叶えて
あなたと出会えて
月明かりが染みこんだ青の中で
いま

最後に祈って
最後に笑った
空の人魚が歌う