刻む秒針の音が「逃げるな」ってうるさくて
夢を零しながらカーテンを開いた
ベランダの雀の声が耳を撫でていく度に
夢の中で聞いた言葉がまた塗り潰されていく
揺らめく陽炎の中であなたの目 思い出せないの
でも 今だけは
どうか もう少し
あの日の夏空 その続きを見させて
潮風に溶けた囁きを聞かせてよ
朝を切り取ったただの嘘でいいから
瞼に広げた余波に溺れたいの
この手のひらに滴り落ちる木漏れ日が赤く滲むんだ
無色透明な氷の欠片
きっと夢に忘れたの
だから もうちょっと
まどろむ目をつぶって
あなたが差した傘の下にいさせて
白く色付ける光から逃げさせてよ
あの日の景色は全部ここにあるから
氷が融けるまでまだ目覚めたくないの
コオリノナゴリ / さとうささら
さとうささらオリジナル曲の「コオリノナゴリ」の歌詞です。
初代無色透名祭に投稿した楽曲です。
【収録CD】
・「はぐれのシナントロープ」(さとうささら歌唱ver)
https://shimbashi-motors.booth.pm/items/6222510
・「200X」(双葉湊音歌唱ver)
https://shimbashi-motors.booth.pm/items/6972674
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