突然、一陣の風が吹いた。
地面に降りかけた桜の花びらが再び空に舞い上がる。

不意に訪れた肌寒さに思わず肩を窄めた。すると――

「ルカ殿、寒いであろう」

何かが肩に掛けられた。温かい。
それが彼の陣羽織だと気付くまでに少し時間を要した。

「帰ろうか」

「でも…これじゃ、あなたが――」

「案ずるな」

そのまま肩に腕を回される。羽織が私の肩から落ちてしまわないようにしていることだと頭では理解していても、顔が熱くて、心臓がドキドキとうるさい。

二人で家路をたどる。彼は少し小さめの私の歩幅に合わせてゆっくりと歩く。そんなことにいちいち嬉しくなってしまう自分がどうかしていると思う。

けれど、盗み見た彼の横顔が屈託のない笑みを浮かべていたので、たまには素直になってみてもいいと思った。






(お、ルカ殿が寄り添ってくるとは珍しい)

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【ぽルカ小説】花びらのいたずら・続

イメージはこんな感じかな…?→http://piapro.jp/content/pa1cfiga91g6zvn5

で、
翌日殿が風邪ひいてたらいいよ。
そしてルカが「馬鹿」とか言いながら看病してたらいいよ。

あー……書こうかなあw

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投稿日:2010/04/25 13:23:06

文字数:376文字

カテゴリ:小説

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