木人葉調

はらり はらり
清らなる葉よ
八千代なる杜に遊べ
 
斎(ゆ)つ磐座(いわくら)を成す
御霊宿りし葦の原の
地に言祝がれしは
時瀬に流れ 枝に数多(あまた)葉成す

樹(いつき)なる衆生に
種々(くさぐさ)の罪 木枯れ(けがれ)在らば
祓の事葉(ことば)祝詞と成し 空へ 奏でよ 

はらり はらり 清らなる葉よ
此の願ひ 弥栄(いやさか)あれと 唄へ
いざや 奏でよ 幽玄の音を
遥か 御空響かせ

幾十瀬(いくとせ)のシジマに
八百之万(やおのよろず)の 隠れたりて
五月蠅(さばえ)なす野分(のわき)は
氷雨を喚びて地に数多波(は)成す

樹なる衆生の
枝手折られ葉の旧ち逝く夜に
忘らるる彼の音響かば
ひさかたの日の光満ちて
幸はひて 天津空へ

刻満ちて 紡がれしは
清ら音の 流る調べ 
木々の枝の 白露なるは
忘らるる葉音(はね) 

あまつかみ くにつかみと
八百万之神達へ
奏でるは 木人(こと)の調べ
いざこそ唄へ

祓の事葉 祝詞と成し 昊へ 奏でよ

はらり はらり 清らなる葉よ
此の願ひ 弥栄あれと 唄へ
いざや 奏でよ 幽玄の音を
今 聞こし召せ
「護り給へ 幸(さき)はひ給へ」
ひふみよいむなやことの事葉
唱ふ浄唄は 優婉(ゆうえん)の葉音
命 寿ぎし聲
遥か御空響かせ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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木人葉調 歌詞

閲覧数:218

投稿日:2017/08/29 01:26:00

文字数:558文字

カテゴリ:歌詞

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