〔A1〕
鳴らして往けば 鬼も道を空け
稲葉は青く 畦道に蛙
逆巻く川が映す黒い雲
ざわめく森に湧いた予感

〔B1〕
鳥居をくぐれば影揺れる
誰かに待たれていたかのようで

〔S1〕
雷鳴者 冥利尽きまして
あぶれた御魂 さらって駆ける
ついておいで 退屈しのぎに
御伽草子 まだ見ぬ巻を描き足しに行こう


〔A2〕
鳴り止まないと 後ろ指さされ
にわかの怒気に回る火の車
渦巻く心 気骨も折れかけ
荒れる甘さに 惑う弱さ

〔B2〕
狐の面では隠せない
鳴き真似だけでは祓えないもの

〔S2〕
響け響け 雨滴引き連れて
虚しささえも 閃光に変え
声の限り 君は君であれ
歌った者勝ちの浮世を 愛せたならいい


〔S3〕
雷鳴者 冥利尽きまして
あぶれた御魂 縁を得たなら
轟く音 共に創りたい
御伽草子 開きまどろみ夢を語る

〔S4〕
響け響け 雨滴引き連れて
衝動が今 空を震わせ
声は続く 君はここにいる
歌った者勝ちの浮世を 愛せる気がした



――ひらがな表記――
〔A1〕
ならしてゆけば おにもみちおあけ
いなばわあおく あぜみちにかわず
さかまくかわが うつすくろいくも
ざわめくもりに わいたよかん

〔B1〕
とりいお くぐれば かげゆれる
だれかに またれて いたかのようで

〔S1〕
らいめいもの みょうりつき まして
あぶれたみたま さらってかける
ついておいで たいくつしのぎに
おとぎぞうし まだみぬまきお かきたしにい こう


〔A2〕
なりやまないと うしろゆびさされ
にわかのどきに まわるひのくるま
うずまくこころ きこつもおれかけ
あれるあまさに まどうよわさ

〔B2〕
きつねの めんでわ かくせない
なきまね だけでわ はらえないもの

〔S2〕
ひびけひびけ うてきひき つれて
むなしささえも せんこうにかえ
こえのかぎり きみわきみであれ
うたったもの がちのうきよお あいせたなら いい


〔S3〕
らいめいもの みょうりつき まして
あぶれたみたま えんおえたなら
とどろくおと ともにつくりたい
おとぎぞうし ひらきまどろみ ゆめおかたる

〔S4〕
ひびけひびけ うてきひき つれて
しょうどうがいま そらおふるわせ
こえわつづく きみわここにいる
うたったもの がちのうきよお あいせるきが した

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

雷鳴者

楽曲:かぎしっぽ様(https://piapro.jp/t/-v4o

☆採用いただきました。ありがとうございました

閲覧数:176

投稿日:2022/03/21 12:58:00

文字数:988文字

カテゴリ:歌詞

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