「ホワイトデーかー・・・。というわけで、カイトなんでもいいからお返しちょうだい!」
「なんでそっちなんですかww・・・それに、僕マスターからチョコもらってないですよ」
私の言葉に反論するカイト。
「え、やってないっけ?」
「そうですよ。バレンタイン編は結構あったんですけど、しゃべるばっかりで全然僕にくれなかったですよ」
微妙にむくれるカイト。それに萌えかけたところで、
「じゃあ、あげようじゃないか」
「そんな偉そうに言わないで下さい」
・・・ノリが分からないカイトなのであった、まる。
「それでさ、カイトってどんなチョコが好きなの?」
「えっ・・・。えーとんーと」
・・・って迷うんかい。ま、別にいいけどさ。
「・・・あまーいのがいいです」
「え、甘いのさらに上をいくあまーいのがいいの?ありゃぁ、砂糖の味しかしないなかなかのツワモノだよ?それでもいいの?」
「・・・え、あ、はい」
私の言葉と口調に、カイトは若干の迷いと戸惑いを生みつつも頷く。
「じゃぁ、待ってて。今から作ってくるから」
そして時間は経ち、カイト用のあまーいチョコができた。
「はい、カイト。あまーいチョコだよ♪」
「なんだか楽しそうですね・・・まぁ、あえてそこは言いません。とりあえず、ありがとうございます」
にゃかにゃかカイトも勘が鋭いにゃん。
それで、カイトは包みを開けて、チョコを1つ食べる。
「・・・どう?どう?おいしい?」
私は少しの意地悪さと期待を込めて返事を待つ。
だけど、いつまで待っても返事とやらが全然来ない。
「あれ、どうしたの?まさか、おいしすぎて言葉が出ないとかとか??」
私はもはや意地悪さしかない言葉を被害者にかける。
「・・・マスター」
ようやく声をふりしぼってカイトが言った。
「あのアイスよりも甘いですね。これには、さすがの僕でも参りましたよ」
それでも最期・・・ちがった、最後までチョコを食べようと試みるカイト。
その健気さに、私はさすがに見ていられなくて、
「カイト、ごめん」
と言って、私もあまーいチョコを手に取り口に入れる。
うわっ、甘っっっ。これ、甘党さんでも駄目なんじゃ?と疑いたくなるような甘さだった。
・・・まぁ、砂糖をこれでもかと入れたんだからしょうがないよねと、笑い話にする訳にもいかず、結局。
「・・・・・・・」
「・・・ごめん、カイト。ほんとに、申し訳にゃい・・・・」
私とカイトはその後、あのあまーいチョコを全部食べきり、床に倒れていた。
いわゆる、行き倒れ・・・ではなく、食い倒れというものである。
「カイト、怒ってる・・・・?」
私はカイトの顔をのぞきこむ。
「いえ・・・。でも、甘いものは当分要らないです・・・・」
声に力が無いので、かなりの重症だといえる。
怒ってないことにほっとしつつも私は来年こそは普通に甘いチョコを作ってあげようと決意したのだった。
おわり。
拝啓 ホワイトデーには音楽とやっぱり甘いチョコの上をいくあまーいチョコと騒動と?
こんにちは、もごもご犬です!
今回、ホワイトデーという日でもないですが季節外れにはならないと自分で割り切って、書いてみました。
いやはや・・・完全なるふぃくしょんといえども現実には起きて欲しくない話になってます。あ、でも、2人の仲は良くなりそうだけど←←
ぶっちゃけホワイトデーは私にはとことん関係ないですね、はい。
でも、そういう雰囲気は嫌いじゃないですむしろ好きです。
・・・なんか、無駄に行数稼いだ文章ですがそこはあえて何も言わない方向でお願いしますww
では失礼しましたよー!
コメント0
関連動画0
オススメ作品
Smiling Smiling 声が響いたら
(DIVA DIVO DIVA×2
Singing future tomorrow)
ひとりぼっちだった誰かさんも
次々と光が集まって
気づけばこんなに大きくなって
6人集まれば文殊の知恵!?
それぞれの音と言葉があって
それぞれの声と想いがあって
それ...インフィニート! / 初音ミク × 鏡音リン × 鏡音レン × 巡音ルカ × MEIKO × KAITO
タケノコ少年
(Aメロ)
また今日も 気持ちウラハラ
帰りに 反省
その顔 前にしたなら
気持ちの逆 くちにしてる
なぜだろう? きみといるとね
素直に なれない
ホントは こんなんじゃない
ありのまんま 見せたいのに
(Bメロ)...「ありのまんまで恋したいッ」
裏方くろ子
雨のち晴れ ときどき くもり
雨音パラパラ 弾けたら
青空にお願い 目を開けたら幻
涙流す日も 笑う日も
気分屋の心 繋いでる
追いかけっこしても 届かない幻
ペパーミント レインボウ
あの声を聴けば 浮かんでくるよ
ペパーミント レインボウ
今日もあなたが 見せてくれる...Peppermint Rainbow/清水藍 with みくばんP(歌詞)
CBCラジオ『RADIO MIKU』
A 聞き飽きたテンプレの言葉 ボクは今日も人波に呑まれる
『ほどほど』を覚えた体は対になるように『全力』を拒んだ
B 潮風を背に歌う 波の音とボクの声だけか響いていた
S 潜った海中 静寂に包まれていた
空っぽのココロは水を求めてる 息もできない程に…水中歌
衣泉
始めようこの世界を
照らす6本の放物線
見えるでしょ?
WE ARE "SHOOTING STARS"
今日は何があったの?何でも聞かせて
君のこともっともっと知りたいよそれって変かな
ずっと待ち続けた雲が晴れる瞬間は
今この時鐘が鳴り響く
トビラ開けて勇ましく
踏みしめて力強く...SHOOTING STARS
めろくる
*3/27 名古屋ボカストにて頒布する小説合同誌のサンプルです
*前のバージョン(ver.) クリックで続きます
1. 陽葵ちず 幸せだけが在る夜に
2.ゆるりー 君に捧ぐワンシーンを
3.茶猫 秘密のおやつは蜜の味
4.すぅ スイ...【カイメイ中心合同誌】36枚目の楽譜に階名を【サンプル】
ayumin
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想