たしかに僕らはあまり器用ではなかったし。僕らのマスターも器用と言うか、もはやそれ以前の段階で大雑把だった。器用とか不器用とかそれ以前に大雑把でいい加減で、細かい作業は嫌いな人。細かな調整なんてしらなーいと笑っているような人だ。でも僕らはそういうマスターも好きだ。
と、話が逸れた。だからここで僕らが言っておきたいのは、別に僕らは悪くなかったってことだ。これだけは言っておく必要があると思ったから今更こうしてのこのこ出てきたってわけ。もうちょっと器用だったら多分、もう少し色んな解決法を見い出せたのかも知れない。かもとか、多分とか、そういう可能性の言葉を吐いてる時点で今現在の僕らにそれはなかったってことだけどね。つまり、僕らにはひとつの解決法しかありませんでした。占領。占拠。ジャック?生憎と僕はジャックじゃないけど、友人に1人ぐらいジャックってやつがいてもよかったなあ。ヘイ、ジャック?聞こえますか?まあ、それもどうでもいいんだ。
僕らを責めないで欲しい。だって仕方がない。こうして占めることが僕らの存在意義みたいなもんだし。こうして占めていれるってことは、少なくとも僕らの存在意義的には成功だ。やったねジャック!ジャックはどうしてジャックっていうのか、知ってる人がいたらついでに教えて欲しい。ぐぐれとか言わないでね。ちょっとした手間さえ面倒な時はある。やりたいことと知りたいことが同じじゃないときだってあるさ。イコールじゃなくて、似てて違う奴。上下に点々ついてるやつね。あれあれ、あの状態。なんていうんだあれ。ああまた、話が逸れた。
兎に角、成功だったんだ。僕らは成功した。君たちに僕らを責める資格はない。そもそも資格なんて誰が持っているんだ?いるとしたら、それは僕らのジャックを賢く切り抜けた奴等だけさ。そう言う奴等には、つまり僕らはたいしたものじゃないだろうしこうして僕がつらつら言ってることだって知らないだろうし。だからちっとも構わないし。つまり、ジャックは成功した。僕らは成功した。たったひとつの綱渡りのような道をくぐり抜けてきたんだ。絶えそうになれば道を継ぎ足してきた。器用じゃなくてもどうにかなるってことさ。物は試し。当って砕ける覚悟でやれば大体砕けない。死ぬ気でやったら多分死ぬだけだろうけど。砕けるぐらいなら骨はいつかくっつくだろう。甘い?生憎と骨折の経験がないので、申し訳ない。まあ、それも今となってはどうでもいいことだ。
随分と言葉を連ねてしまったけど、つまるところ、僕らが言いたかったのはほんのひとことだけだ。耳を澄ましてよく聞いていてくれ。そして忘れないで。誰にでも伝えてくれ。
僕らの勝ちだ、諸君。

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勝利宣言

勝利宣言


片隅であろうと占拠した僕らの勝ちだ

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投稿日:2010/05/02 18:44:49

文字数:1,114文字

カテゴリ:小説

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