俺が泣きやんだ後もルカさんはとても優しくしてくれた

ずっと走りっぱなしで疲れていた俺に「お腹が空いたでしょう?何か作ってあげるわ」と言って美味しいマグロ料理を出してくれたり、財布を忘れてお金がないのを伝えても「気にしないで♪たこルカが言ったでしょう?暇だって。レン君が来てくれたおかげで退屈にならずに済んだからお代は要らないわ」と言ってくれた

たこルカさんも「良かったら服も乾かしてあげようか?」とずぶ濡れになった服を乾かして丁寧にアイロン掛けまでしてくれた

つい数時間前まで雨に討たれながら走り回ってたのに…これは夢なんじゃないかと疑ってしまう

それくらい幸せな時間を過ごした










しかし、すっかり体も暖まってお腹も一杯になったら段々眠くなってきてしまった

お店に置いてある時計に目をやると針は3時を指していた

「あれ?もうこんな時間なんだ…」

いつもならとっくに寝ている時間だ

使った食器を片付けていたルカさんとたこルカさんはどうやら俺がウトウトしているのに気付いたらしい

「大丈夫よ、朝になったら起こしてあげるわ。ゆっくりお休みなさい」

「お休みなさーい♪」

その言葉に釣られて段々瞼が落ちてくる

意識が飛びそうになったとき

「あっ、そうそう…忘れてたわ」

ルカさんは思い出したように俺の顔に近づき耳元でこう囁いた










「ちゃんとお姉さんと仲直りするのよ?」

…え?!

待って!!どうしてその事を?!

答えを聞くことも出来ず、俺はそのまま深い眠りに落ちてしまった…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

~Bar L&M~(4)

どこかでマグロを出したくてここで無理やり使ってみました
何故かリンと喧嘩した事を知っているミステリアスなルカさん…設定が謎すぎる
次で完結させまーす

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投稿日:2010/01/13 02:02:18

文字数:670文字

カテゴリ:小説

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