A
夜 雨音 窓辺に
心の輪郭浮かべて
窓の向こう滲んだ
灯りを透かして見る

B
宵闇に染まるように委ねたら
彼方まで行けそうで

A
色なくした地面で
弾けた粒たち奏でる
リズムに乗り たゆたう
境界が薄れてく

B
飛び出してみたい 過去も現在も
置き去りにしたままで

C
まだ眠れぬ夜に寄り添って 知らない場所へ連れ出して
上辺も嘘も溶かしてく 自由な空想
天と地を今逆さにして 夜の海に上ったなら
世界の秘密に触れ 私を取り戻して
明けない夜をねえ 教えて


A
今 雨夜を抜け出し
青い鳥が羽広げた
口には出ない言葉を
乗せて飛んでくれたら

B
息を止めるように隠してた想い
滲む場所広げてく

A
この部屋から広げた
世界は優しく不確か
逃げ道なの それとも
本当の私なの？

B
形のないもの 魔法と名付けて
解けないでと願った

C'
まだ眠れぬ夜に寄り添って 知らない場所へ連れ出して
上辺も嘘も溶かしてく 自由な空想
天と地を今逆さにして 夜の空に沈んだなら

D
世界を見上げ 変わらぬもの見つけ
変わってゆく私に 届けてあげる ここにあるよと

明けない夜はない 今はそんな言葉
聞きたくなんてないの 教えてほしい 明けない夜を
まどろみに消えゆく 景色でも


A'
夜 雨音 窓辺で
私のカケラに触れたの
また眠れぬ夜には
裸足のまま連れ出して


--------------------------------------------------
以下、平仮名・発音合わせ表記です。
※()内は2文字1音

A
よるあまおと　まどべに
こころのりんかく　うかべて
まどのむこお　にじんだ
あかりおすかしてみる

B
よいやみにそまる　よおにゆだねたら
かなたまでいけそおで

A
いろなくした　じめんで
はじけたつぶたち　かなでる
りずむにのり　たゆたう
(きょ)おかいがうすれてく

B
とびだしてみたい　かこもげんざいも
おきざりにしたままで

C
まだねむれぬよるによりそおて　しならないば(しょ)えつれだして
うわべもうそもとかしてく　じゆうなくうそお
てんとちおいまさかさにして　よるのうみにのぼおたなら
せかいのひみつにふれ　わたしおとりもどして
あけないよるおねえ　おしえて


A
いまあまよお　ぬけだし
あおいとりがはね　ひろげた
くちにわでない　ことばお
のせてとんでくれたら

B
いきおとめる(よー)に　かくしてたおもい
にじむば(しょ)ひろげてく

A
このへやから　ひろげた
せかいわやさしく　ふたしか
にげみちなの　それとも
ほんとおのわたしなの

B
かたちのないもの　まほおとなずけて
とけないでとねがあた

C'
まだねむれぬよるによりそおて　しならないば(しょ)えつれだして
うわべもうそもとかしてく　じゆうなくうそお
てんとちおいまさかさにして　よるのそらにしずんだなら

D
せかいおみあげ　かわらぬものみつけ
かわあてゆくわたしに　とどけてあげる　ここにあるよと

あけないよるわない　いまわそんなことば
ききたくなんてないの　おしえてほ(しー)　あけないよるお
まどろみにきえゆく　けしきでも


A'
よるあまおと　まどべで
わたしのかけらに　ふれたの
またねむれぬ　よるにわ
はだしのままつれだして