(1)
雨上がり 浅葱色の
水面と髪を揺らした 風は
春も もう
終わるのに 冷たくて
頬と耳 叩くように撫でた
ただ 呆と 立つ 私の横
乾いた空には
君の色はないの
「好き」と言った雲の白
春風が押し流した
もし今日この水面に 君の影
いつかの雲のように映り込んだら
手が絡むなら この風が
吹き抜けていく隙間なんてなくて
なのに...
(2)
ぽつりと水面に落ちた
君の言葉が広がる
波を描くように
私の心の中を埋めていく ああ,
あの言葉が
思考を白く染めていく
空に溶けていった
「ごめん」も「さよなら」も
あの日の「 (ことば)」もまるで
上がった雨みたいだね
もし今日が雨なら
君が言う 言葉は全部
ここに残ったのかな
空に溶けずに
踏みしめた 地に咲いたかな
君と一緒に 消えないで
ああ もし今日雨が降っていたら
この頬伝う涙(まがいもの)なんて きっと
なかったことにできるのに
どうして空は
こんな 澄んで
光だけ落とすんだろう
「オテンキアメ」
タイトルはトマトマさん(http://piapro.jp/tomax2)に頂きました。
完成形は手を加えてもらってますが、これは原版。
共作……頂いたテキストをあまり反映させられなかったというごめんなさいな感じですが。共作です。
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