A
蝉の代わりと
泣き出した虫達
滲む汗をさらう
風が少し冷たい
A
短くなった夕陽
泣き疲れた空色
ひと足毎近付く
夜が少し冷たい
B
匂いが変わっていく
輪郭が際立っていく
釣瓶落としの夕焼に
君の幻が眩しい
サビ
嗚呼今僕は瞼を閉じる
少し疲れて休んでいるだけ
額に優しく口付けた
君に咲いている十月の向日葵
A
昨日よりも
澄み切った空
遥か遠いはずの
冬の息が近い
A
情緒不安定な
突然の大雨
涙と見紛う位
濡れた視界が冷たい
B
飛雨(ひう)が暴れて
夏を削ぎ落とす
釣瓶落としの夕焼に
君の幻が揺れた
サビ
嗚呼今僕は瞼を閉じる
少し疲れて微睡んでるだけ
頭を優しく抱き締めた
君に咲いている十月の向日葵
C
そう全てが夢ならよかった
君と出会い過ごした全てが
鋭い鉤爪になって
僕を握り締めて離さないから
C
別離がこんなにも辛いなら
いっそ君を知らなければ良かった
悔いても悔いても足りないのに
前なんて向けるわけがないよ
(そうだろ?)
サビ
嗚呼今君は瞼を閉じる
きっとすぐに身を起こし笑うね
ひとつ優しく息を吐いた
君に咲いている
十月の向日葵
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