空は広く青く
雲は穏やかに
僕らを眺めている
羽を広げ飛ぶ
鳥に憧れた
出逢ったのは運命だ
綺麗なものだけを
躍起(やっき)になって探した
見つかるのはいつも
メッキのレプリカだった
誰よりも生きたいって
強く願っているのに
また線路外を歩かされている
霧がかった瞳から
流れるSOSは
飛び交う雑踏に掻き消された
空は広く暗く
雫が頬を滑り
僕を蔑んでる
傘を広げ肩で
押しあって笑う
二人に苛立っていた
綺麗なものなんて
初めから存在しない
そんなものは自分が
創り出した妄想だ
信じて待ってても
どうせ無駄になるのならば
疑ってる方がずっと楽だろう
疑うのも疲れて
空っぽのままの身体
蒼に吸い込まれていった
写し鏡みたいだ
手を繋いで 線を描く
誰もが上を見上げ
憧れる自由になる
何よりも高く高く
誰も知らない宇宙へ
飛んでいく さようなら
痛みは全て置いて来た
これは嬉し涙だよ
君と僕 出逢ったのは運命だ
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