列車は泡を吐き出しながら
海底の街を進んでいく
魚の群れが車体を揺らす
窓から見た憧れの世界

サイレンが海に響き渡れば
クジラが涙を流し
水かさは増していき
空に吸い込まれてく

泡沫のストーリー 沈んだ姫君
とある過去の話さ
水底で揺蕩うガーベラ
柔らかな光が市街を包んだ
見慣れたこの日々を貴方に
見せたくて 唇を噛んだ

珊瑚の国に想いを馳せて
終着駅に辿り着いた
剥製の人混みを抜けて
硝子の都市を見上げた

潮騒のレクイエム 微睡む夕凪
酸素と泳ぐ少女
額縁に全てを収めよう
錆び付いた映写機
食べかけのフィルム
色褪せた記憶に焦がれて
苦しくて 嗚咽を漏らした

静寂とワルツ 踊り続けていた
覚めない夢を見ているようだ
ゆらり揺れる 白昼夢の水槽
「錯覚を魅せて、カレイドスコープ」
全てを溺れさせてよ

虹色の帳と澄み渡る景色
古ぼけた鐘の音
人魚姫達の子守唄
零れ出す涙と透き通る身体
オフェリアの海に抱かれて
目を瞑る 旅の始まり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ユーラの漂流記

ユーラの漂流記の歌詞です。

閲覧数:464

投稿日:2014/09/12 21:18:21

文字数:426文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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