構成成分は現実100%から減少
膨れ上がった妄想がリアルを凌駕する
裏切りはすなわち死だなんて
脳内で声が響いていて
周囲の目は僕の「何か」を見ている

「自然体(シゼンタイ)」という言葉の意味を僕は忘れてしまったようだ
僕の行動はずっと先まで既に決められている
ハリボテの人形操られた偶像
亀裂は僕にしか見えない

構成成分は現実6割を下回って
作られた虚構がまた一人歩きする
期待によって持ち上げられた体は
とうに悲鳴をあげていて
羨望は僕に鋭利に突き刺さる

自分らしさとか自己同一性(アイデンティティ)は僕には関係ないようだ
僕の行動は常に誰かに監視されているらしい
ハリボテの人形操られた偶像
亀裂は大きくなっていく

構成成分は現実3割に近づいてきたのにまだそれは留まるところを知らない
僕の行動は存在意義は誰のためにあるのか
ハリボテの人形操られた偶像
亀裂は崩壊を導く