静謐な朝の光がステンドグラス輝かせてる

僕のオルガンの音にあわせて
君はきっとゆっくり赤い絨毯歩いてる
真っ白なドレスに淡いピンクと白のブーケを持って

たぶんとても綺麗なその姿
今日の君は誰よりも幸せに微笑んでいるはず
でも、君のその姿を見るのはまだ少しツライんだ

だからぼくは君のために
精一杯の祝福を音にのせるよ

君の声が聞こえる
少し照れたような でも誇らしげな誓いの言葉

なれない讃美歌歌う人々
僕のオルガンはゆっくりと音を紡ぐ
歌わない僕の変わりに音を紡ぐよ
君のために想いを込めて

弾けるような拍手の中
明るい太陽の下へ向かって
彼と二人で歩き出す君へ

君が幸せであるように
君が笑顔でいられるように
僕は祈りと願いを音に変えてオルガン弾くよ

最後の音が空に消えて
僕は席を立つ

外は眩しい光の渦
出てきた僕を見つけた君は
煌く笑顔と弾む声

「素敵な演奏をありがとう」

大きく手を振る君に
オルガンじゃなく
僕はありったけの大声で答えた

「幸せに」

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  • 非営利目的に限ります
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オルガン

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投稿日:2008/04/26 10:56:53

文字数:472文字

カテゴリ:その他

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