うそ!なんで…、どうしてココに…!?

クオ……!!!!

リンさんは、テキパキとおやつの準備をして、机の上に置いた。
「では、私はこれで…。お二人は少し自己紹介でもなさってください」

え…!

リンさん行っちゃうの?
クオは私達のことは気にも止めず、ずっと本を読んでいる。
まだ私に気づいてない様子。

とりあえず、声をかけてみる。
「あ、あの」
クオは私のことは完全に無視して、読んでいた本を閉じてそのまま座っていたソファーに寝転がり、目を閉じた。

……どうしよ。

それを見ていたリンさんはクスッと笑い、軽くお辞儀をして部屋から出て行った。
私ってば、なんて格好の悪い…。

それにしてもまさか…、こんな所で再会するとは…。
私は寝ているクオの顔を覗き込んだ。

ねぇクオ…、私ね、あの時(別れた時)から、好きな人できないんだよ…。


トライアングル * 第6話 *


私が寝ているクオの顔を覗き込んでいると、クオが静かに口を開いた。

「……キモい」
「え…!??」
なんか急にひどいことを言われて少しながら傷つく私。。

ていうか、仕事の主(?)が最初にかけてくれた言葉がこれなのがショック…。
「メイドのくせに近づいてくんなよ。…!?」
そう言い、目を開いたクオが、ようやく私に気付き、驚いた顔で私を見た。

「す、すみませんミクオ様!」

私は急いで態勢を整えた。
…明斗に対して「様」付けとか超言いにくいんだけど。

そして、お辞儀をしながら続ける。
「えーと…、私本日から毎日午後、おぼっちゃま付きのメイドになった、初音ミクです。よろしくお願いします」

………。ヤバい。気まずすぎる。何この空気!
すると、ゆっくりクオが口を開いた。

「…なんでお前が俺の家にいる?」
「仕事ですよ?ミクオ様」
「まぁ、それしかないよな…。とりあえず、様付けと敬語やめろ。めっちゃ違和感あるから」

え…。
私もぶっちゃけそっちの方がいいけど、一応仕事…。

少し悩んでいたら、クオが私の顔を見て言った。
「ミクも違和感あるだろ。これは俺からの命令だと思え。呼び捨てでいいから」
「…わかりました。これから私達二人だけの時はタメ、呼び捨てにさせていただきます」

そう私が言うと、クオは優しく微笑んだ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

トライアングル * 第6話 *

「クオ……!!!!」
なんていってるけど、「初音」っていう名字知ってたらぶっちゃけわかりますよねww
でもその辺気にしないでください^^;

あぁ…
あと1話投稿したら続きを書かなくては!

閲覧数:140

投稿日:2012/04/19 21:05:47

文字数:959文字

カテゴリ:小説

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  • しるる

    しるる

    ご意見・ご感想

    クオ、ミクにひさしぶりに会ったのに、あまり驚いてないねwww
    もしかして……クオの策略か!ww

    てか、メイドさんやばい…
    是非!我が家にも!

    2012/04/20 16:58:21

    • 亜梨亜

      亜梨亜

      あぁ…
      そんなこと考えてなかったww

      しるるは読みこんでくれてるね、
      ありがとう><

      私もメイドさんほしいww

      2012/04/22 09:30:14

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