零れ落ちた夢は遥か遠く

この手に触れた花弁(かけら)は全て溶けて

色の無い雫が頬を撫でる

沈む哀しみは陰に埋もれ

滲む虚しさが胸を覆う

震える喉がこんなにも痛い

掴めそうで 掴められず

枯れ木に咲いた白い花よ

寂しく凍えるこの世界に

僅かな彩りを添えておくれ

いま、この季節(とき)だけ


笑い合えた日々は記憶の淵

繋いだ手にはもうヌクモリがなくて

かじかんだ指先 紅く緋い

弾けた怒りは闇を纏い

淀んだ憎悪が己を裂く

震える喉がこんなにも痛い

掴みたくて 掴めなくて

枯れ木に咲いた白い花よ

切なく虚ろなこの景色に

僅かな彩りを添えておくれ

いま、この瞬間(とき)だけ


沈む哀しみは陰に埋もれ

弾けた怒りは闇を纏い

廻る後悔が叫びを呼び

軋んだ心が悲鳴を呑む

消えぬ想いがこんなにも辛い


掴めそうで 掴められず

枯れ木に咲いた白い花よ

寂しく凍えるこの世界に

僅かな彩りを添えておくれ

いま、この季節だけ

掴みたくて 掴めなくて

舞い落ちる白い白い花よ

緋色に穢れた僕の跡を

その無垢な光に染めておくれ

いま、この夢(とき)だけでも

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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冬の花

枝に積もる雪が好きで、よし歌詞を創ろうと思ったら、またしてもオリキャラのイメージで出来上がってしまいました。
なので歌詞の意味が解らないところはご想像にお任せ。

『寂しい・哀しい・虚しい』は冬の三原則だと思う。

閲覧数:176

投稿日:2012/02/29 07:01:42

文字数:509文字

カテゴリ:歌詞

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