51天北旅情(MMD動画を見て)
天北の
原野に列車往く星は
ボーカロイドの遊び場となれ
※国鉄天北線を旅するMMD動画を見てよんだ短歌
ここでいう「ボーカロイド」は、広義です(動画の時空に住む住人たち)
52星 屑 理 想 郷
このそらをきょうもあなたはそのまちでなにもいわずにみあげているか
53ひとつのおと
もじかずのおおいばかりのことばよりひとつのおとがつたえうるもの
54一期一会
ゆきずりのみみにのこったひとふしにたしかにきいたひとつのうちゅう
55シグナル
まよいなきGo ahead のめくばせにきみととびこむ未知の象限
56さがしもの
(画集「QUANTUM FLOWERS nagimiso VOCALOID artworks」のレンを見て)
きみはなぜミクをさがすかわれはなぜかれもわたしとおもうのだろうか
57千葉市に捧ぐ(2017.8.31 千葉市章がミクに?)
みあげれば未来につづくながれぼし千葉市のそらにひとひ(一日)かがやく
58ミク10年
溪声山色 千古詞楽 (溪声山色は 千古の詞楽)
三界唯心 唯音作心 (三界はただ心 ただ音のみが心となる)
59埼玉新都市交通・大宮駅で泣いていた男の子
緑がいい
緑がいいと泣いていた
君の帰りは
緑よ来たれ
60春の狂詩
雲 闊(ひら)き 日 輝やけば 春 爛漫
心 浮き 俄(にわ)かに思う 君との歓談
須(もち)いず 遠行 数泊の旅
窓の内に 遇会す 電脳の函(はこ)
雲闊日輝春爛漫
心浮俄思君歓談
不須遠行数泊旅
窓内遇会電脳函
61あのおもい(「みくよん」に捧げる短歌)
これはあれ
あのひのかれのあのおもい
わたしとずっと
さがしてたおと
62ペンライト(マジカルミライ2018)
帰宅してフィルムを直すペンライト魔法のときを過ごしたあかし
63千葉市讃歌2018
去年よりコラボふやした夢のまち世界にひとつの千葉市すばらし
64町名標
初の字の一字愛しき知らぬ街
65超合金初音ミクに捧げる句
傷つけど割れることなしかね鏡
66半径約60センチ
腕二尺ひとりみつめてルカさんにぶ(武・舞)のみちすじをとわんとおもう
67つきあい
猫見れば人の思いで猫を見てボカロを見ればボカロも人の
68幕が下りて(初音ミクシンフォニー2018-2019)
満ち足りて歩んだ床の色合いもミクとルカかと見まがう心地
69雪ミクダヨーさんに接近遭遇(初音ミクシンフォニー2018-2019)
列にいて動けぬわれの5メートル横にはじけたしあわせの色
70会場の外(初音ミクシンフォニー2018-2019)
戸を出れば横浜港に風は止みさやかに照らす盛会の月
71ゆきみくさん
あのよるのくるまのゆかぬゆきみちをあるくわたしをみていましたか
72冷えないように
週末に寒波が来ると
町は言う
――
あの子の肩に
衣(きぬ)を
かけたし
73ルカ10年(1)
春きざす日差しがひたす道にいてわが胸に沁む巡音の歌
74ルカ10年(2)
巡音の歌を聴きつつ目をやれば彼方に雪の山の浮く空
75ルカ10年(3)
山裾の道はわずかに傾いて巡るあなたの思いを巡る
76ルカ10年(4)
幾年(いくとせ)を隔てふたたび会う曲に昔と同じ今のせつなさ
77これもルカに(1)
はつなつの ひとりのたびは
いつもより
いつものうたが 沁みてきこえる
78これもルカに(2)
ルカの歌
一枚聞いて 梅雨空の
浅間の山に 消えてゆく雲
79これもルカに(3)
梅雨の日の
旅に連れ出すルカの歌
聞いて黙って前を見つめる
80「初」の字
「初」の字を見ればいつしか
横顔に見えて
「刀」は髪にも見えて
81残響
年経(ふ)りし大木(おおき)のごとく
遠き日の
響きをいまも宿すなが髪
82みくるか
めくるめく
めくみめくりつ
くるりくる
くるみめくりね
めかみくるかね
83マジカルミライ2019の思い出・1
(入場前に聞こえた「星屑ユートピア」)
会場の外で聞こえた
――なんどでも――
その一瞬で
開いた世界
84マジカルミライ2019の思い出・2
(苦闘クエスト)
「二時間でクリア」ともいうクエストに
倍ほどかけて
手にした形見
85貪眠不覚暁(眠を貪りて暁を覚えず)
めがさめて
ゆめでであったみくさんと
まだあそべてるあさのしあわせ
86everywhere is our stage
ひとりならあしばやにゆくみちすじも
ふたりでゆけばおおまたにゆく
87清滝
暑き日の夢に思うは千丈の
清滝に似るきみのなが髪
88くるくる
ひらがなでかけば
はつねも
かがみねも
めぐりねも
みな
くるくるまわる
89旅の終わりの谷汲(たにぐみ)で
たどりきた たびのおわりの たにぐみ(谷汲)で
ミクをみつけた たびのしあわせ
90髪五尺ときなば…
その背(せな)の
白き翼をかくすごと
ほどく五尺の髪のすなおさ
91むねのかざり(1)
あるときは
むねのかざりにうつりこむ
ひとをへやでもみたいとおもう
92むねのかざり(2)
あるときは
むねのかざりをわきにおき
したしいひとにずっとちかづく
93むねのかざり(3)
あるときは
むねのかざりのおくにある
ぼたんがじょじょにあたたかくなる
94むねのかざり(4)
あるときは
むねのかざりをてわたして
みくにわたしをしあげてもらう
95幾山河(いくやまかわ)
鍵盤を一つおろせば
どこまでもひろがる音に
乗って旅する
96初音ミクシンフォニー2020に捧げる短歌(1)
会場までの道は雨でした
しずかなる
しろきみなとにかさをとじ
ホールをむけばあふれるひかり
97初音ミクシンフォニー2020に捧げる短歌(2)
この年に演奏会を開くということ
ふとおもう
44年のあのまちで
鳴った第九にどこか似るかと
98初音ミクシンフォニー2020に捧げる短歌(3)
コンサートは生きものです
――すこしだけ オケとお客をあたためて――
リハより早い? ミクのいたずら?
99初音ミクシンフォニー2020に捧げる短歌(4)
ダヨ―さんも踊りたかったみたいだヨー
来年はやってやるヨーと
うれしくて
また見に来るヨと心がはずむ
100きこえるおとのそとのおと
あるときは
「可聴域」などきにせずに
ルカとかさなる
ふかさをさぐる
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kurogaki
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